本記事では、スマホコントローラー「Backbone Pro」をレビューしています。
Backbone ProはProの名前の通り、「83か国での販売」&「スマートフォン⽤ゲーミングコントローラーでは世界シェア1位」のBackbone Oneの上位モデルとして登場しました。
そこで今回は、Backbone ProとBackbone One(第2世代)の比較を中心にレビューしていきます。
なお、レビューに使用した「Backbone Pro」はソースネクストから提供いただきましたが、忖度なしで率直にレビューしています。


Backbone Pro パッケージ・付属品
パッケージ
Backbone Proのパッケージです。
ベースは白で黒をメインカラーで使用したシンプルなデザインです。

iPhone・Androidのマークのほかに、AppleアーケードやXBOXなど対応するプラットフォームのロゴも印刷されています。
対応プラットフォームはこれらのロゴのみではなく、有名なものは一通り対応しています。
詳しくは仕様に記載しました。
箱を開けるとBackbone Pro本体がお目見えします。
型抜きされた台座にぴったりと納まっていました。

付属品
Backbone Proの付属品は至ってシンプルです。
本体の下に、マニュアルとステップを記載したカード、交換用アダプターが入っています。

カードに付帯しているパッケージを開けると交換用のアダプターが入っています。

アダプターはあらかじめ本体にも装着されているので、スマートフォンやスマホケースに合わせて交換します。
Backbone Pro 本体
前面&背面
Backbone Pro本体を見ていきます。
まず感じるのは厚みがあり重量があること(203g)。
十字キーやアナログスティック、ABXYボタンはゲーム機やパソコンのゲームパッドと比較すると一回り小さいサイズです。
Backbone Oneと比較すると各種ボタンは大きくなっています。

背面の形状は厚みがあることからゲーム機やパソコンのゲームパッドにかなり近く、かなり握りやすいです。
Backbone Oneにはなかった背面ボタン(M1・M2)がグリップの内側に見えます。

左部分
Backbone Proの左部分を見ていきます。
十字キーは硬質のプラスティック製で、押した感じも「硬い」です。
アナログスティックは動きもスムーズで戻りが強いです。
アナログスティックはALPS製フルサイズジョイスティックを採用し、Backbone Oneから強化された部分です。
ALPS製(日本のアルプスアルパイン社製)のパーツは、PS5やSwitch 2、XBOXのコントローラーや、有名なPC用ゲームパッドでも採用される信頼性の高いパーツです。

L1・L2ボタンのうち、L2ボタンはトリガー式です。
トリガーの機構はBackbone Oneのアナログ式からBackbone Proではホールエフェクト式に強化されています。
ホールエフェクト式には物理的な接点がないので、一般的には耐久性に優れ、長寿命と言われています。
L1ボタンの押し心地はBackbone Oneとほぼ変わりませんが、L2ボタンはサイズが大きくなったこともあり硬くなっています。

背面ボタンはM2ボタンとして追加されました。
M2ボタンのストローク(押し込み)は浅めですが押すにはやや力が必要で、押すと「ペコッ」とスイッチ部品を押した音がします。
コントローラーの持ち方にもよりますが、多くの場合は薬指の側面か腹で押すことになります。

最後に底面部分です。
底面にはイヤホン端子とBluetoothのペアリング用のボタンがあります。
ペアリング用のボタンは指がかからない場所にあり、面合わせもしてあるので誤操作はまずしないと言えます。

右部分
今度はBackbone Proの右部分を見ていきます。
アナログスティックは左部分と共通で、ALPS製フルサイズジョイスティックです。
ABXYボタンの素材は十字キーと同じで硬質プラスティック製です。
押した感じではABXYボタンのスイッチ部品は十字キーと共通と思われます。
ABXYボタンのストロークは、Backbone Oneと比べると深くなっています。
Backbone Oneではボタンでスイッチ部品を直接押すような感触で非常に硬い感触でしたが、Backbone Proではボタンとスイッチ部品の間にゴムパッドが入っているような感触で押しやすくなっています。

R1・R2ボタンは、L1・L2ボタンと同仕様です。
トリガー式のR2ボタンはL2ボタンと同様、ホールエフェクト式です。

左部分の背面ボタンはM1ボタンになります。

最後に底面部分です。
底面にはUSB Type-Cポートがあり、Backbone Proを使用しながらスマートフォンの充電ができるパススルー充電にも対応しています。

Backbone Pro 概要
仕様
改めてBackbone ProとBackbone One(第2世代)の仕様を比較してみます。
仕様は日本国内販売代理店ソースネクストおよびBackbone公式サイトの内容です。
Backbone Pro | Backbone One (第2世代) | |
---|---|---|
接続形式 | Bluetooth / USB Type-C | USB Type-Cモデル Lightningモデル |
サイズ | 横:18.0cm 縦:10.1cm 厚み:4.9cm | 横:17.7cm 縦:9.8cm 厚み:3.3cm |
重量 | 203g | 146g |
内臓バッテリー | 最長40時間プレイ可能 | なし |
アナログスティック | ALPS製フルサイズ 摩耗軽減 直径16.2mm(実測値) | コンパクト 直径14.8mm(実測値) |
トリガーボタン | 大型 ホールエフェクト式 | コンパクト アナログ式 |
背面ボタン | 搭載(M1、M2) | なし |
対応サイズ | 約165mmまでのスマホ ※実測に基づく推測値 | |
対応プラットフォーム | PSリモートプレイ(※) Xboxリモートプレイ Steam Link AppStore Apple Arcade Google Play Google Play Pass GeForce Now Netflix ※Backbone Pro、Backbone One 第2世代の通常モデルはiPhoneのみ対応。 |
Backbone Oneからの変更点
仕様上で大きく変わったのは以下の5点です。
ここからは変更点を中心に、Backbone ProとBackbone Oneを比較していきます。
Backbone ProとBackbone Oneの比較
Bluetooth接続
1つ目は新しく追加されたBluetooth接続機能です。
タブレットやパソコンなどのデバイスとBluetooth接続すれば、Backbone Proを使用することができます。
もちろんスマートフォンともBluetooth接続ができますが、メリットがあまりないのでここでは割愛します。
例えばBackbone Proを装着することのできないタブレットでも、Bluetooth接続をすることで使用可能になります。
内蔵バッテリーが追加
2つ目は内蔵バッテリーが追加された点。
Bluetooth接続機能が追加されたので内蔵バッテリーが追加されています。
内蔵バッテリーはモバイルバッテリーの様にスマートフォンに給電することはできないので、あくまでBluetooth接続用の電源として使用されます。
※パススルー充電には引き続き対応しているので、Backbone Pro経由でスマートフォンの充電は可能です。
アナログスティックがALPS製フルサイズジョイスティックに変更
3つ目はアナログスティックがALPS製フルサイズジョイスティックに変更された点。
左側の黒い方がBackbone Pro、右の白い方がBackbone Oneですが、アナログスティックの大きさが一回り違うのがわかります。
実測したところ、Backbone Proが直径16.2mm、Backbone Oneが直径14.8mmでした。

横から見ても違いがあり、Backbone Proの方が軸が太く長いことがわかります。
形状もBackbone Proはくぼみがあり、Backbone Oneは山型なのがわかります。

アナログスティックの操作感はBackbone Proの方が格段に上で、グリグリと回す感覚があり移動距離が長いです。
Backbone Oneは「回す」というよりも「倒す」感覚に近いです。
CoDモバイルで比較したところ、移動の操作感はあまり変わらないですが、エイムのしやすさはBackbone Proの方が数段上です。
アナログスティックの押し込みも軸が太いBackbone Proの方がしやすいです。
トリガーボタンが大型化&ホールエフェクト式に変更
4つ目はトリガーボタンが大型化&ホールエフェクト式に変更された点。
ホールエフェクト式には物理的な接点がないので、一般的には耐久性に優れ、長寿命と言われています。
ボタンの硬さはあまり変わりませんが、Backbone Proでは大型化したことで押しやすさが格段に上がりました。
またBackbone ProのL2・R2ボタンには滑り止め加工がされています。

さらにBackbone ProはL2・R2だけではなく、L1・R1ボタンも大きくなっていることがわかります。
両コントローラーの厚さの違いも大きいですが、Backbone Oneは指と指の間隔が狭くなり窮屈な操作になってしまいますが、Backbone Proでは指と指の間隔が広がったことで解消されています。
背面ボタンの追加
5つ目は背面ボタンの追加です。
Backbone Proでは背面ボタン(M1ボタン・M2ボタン)が追加され、複雑な操作を要するゲームでも操作しやすくなっています。
背面ボタンにキーを割り当てることで、格闘ゲームのコマンド入力などがしやすくなります。

その他の違い
大きさ・形状
Backbone ProとBackBone Oneの大きさ、特に縦横サイズは、横が18.0cm(17.7cm)、縦が10.1cm(9.8cm)とさほど変わりません。
大きく変わったのは厚みで、4.9cm(3.3cm)と1.5倍になっています。
写真で見るとその違いが良くわかるのですが、Backbone Proはグリップ部分の形状がなすび型でくびれがあります。

Backbone Proでは厚みが増してくびれができたことで、グリップ感・ホールド感が高まり、操作感をより良いものにしています。
ABXYボタン
アナログスティック、トリガーボタン、背面ボタン以外でも改良がされており、Backbone ProではABXYボタンのサイズが大きくなりストロークが深くなっています。
写真ではほぼ同じに見えますが、Backbone Proは8.1mm、Backbone Oneは7.6mmで0.5mm大きくなっていました。
押し込む感触も良くなっていて、Backbone Oneではボタンでスイッチ部品を直接押すような硬い感触でしたが、Backbone Proではボタンとスイッチ部品の間にゴムパッドが入っているような自然な感触になり、ストロークも深くなっています。

この改良のおかげで、格闘ゲームなどで指を横に滑らせて連続でボタンを押す操作がBackbone Proでは格段にしやすくなっています。
グリップ感・ホールド感
これまでも述べてきた通り、グリップ感・ホールド感はBackbone Proの方が良いです。
なすび型の形状と厚みがあることでしっかりと握ることができます。

Backbone Oneは厚みがないので、薄い棒を握った感覚に近いです。

角度を変えて見ると、Backbone Proは手のひらとの隙間がほぼないことが分かります。

Backbone Oneは手のひらとの間に隙間ができます。

Backbone Pro のまとめ
Backbone Proには、背面ボタンの追加、ALPS製フルサイズジョイスティックの採用、ホールエフェクト式トリガーボタンへの変更など、Backbone Oneの上位モデルらしい作りになっています。
グリップ部分がなすび型になり厚みが増したことでグリップ感・ホールド感も確実に良くなっています。
ボタンの感触も良くなっており、ABXYボタンはBackbone Oneに比べて柔らかく、ストロークが深くなったことで押しやすくなりました。
ゲームパッドやコントローラーに近い使い心地で、スマホコントローラーとして間違いなくおすすめできる仕上がりになっています。
販売価格は29,700円(税込)。
正直、私のようなライトなプレイヤーには高く感じる価格です。
高いと感じる人はセール価格で販売されることがあるBackbone Oneも検討してみてはいかがでしょうか。
すでにBackbone Oneを使っている人、スマホコントローラーを買い替えたい人、より良い操作感を求めている人にはぜひ使ってみて欲しいです。
PlayStation Portalを検討していて、他ハードのゲームもする人にもぜひ検討して欲しいです。
Backbone Pro のおすすめ度
商品名 | Backbone Pro |
---|---|
おすすめ度 | |
使用期間 | 2025年9月~ 0.5ヶ月(使用中) ※ 2025年9月26日時点 |

Backbone One (第2世代)
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