コンセントに直挿しできるのがコンセント一体型のモバイルバッテリー。
コンセント一体型モバイルバッテリーは、充電するための充電器が不要で荷物が少なくなるので旅行や出張におすすめです。
また本記事ではパススルー充電に対応した機器のみを選びました。
パススルー充電は、モバイルバッテリーを充電しつつ接続した機器も充電できる機能です。
例えば、寝ている間にUSB充電器としてスマホを充電しつつモバイルバッテリーも充電、翌日はモバイルバッテリーとして持ち歩くこともできます。
まさに旅行や出張におすすめのモバイルバッテリーを厳選しました。
モバイルバッテリーの選び方
モバイルバッテリーはバッテリー容量や最大出力が大きくなると大型化します。
スマートフォンしか充電しないのに、やたらと大きくて重いモバイルバッテリーだと荷物になるだけです。
使用用途や充電する機器に合わせて最適なものを選びましょう。
最適な出力・バッテリー容量はそれぞれの機器によって異なりますが、目安を出してみました。
バッテリー容量は1回充電できる容量を目安としました。
あくまで目安で、使用する機器で大きく異なる場合がある点はご了承ください。
充電する機器 | 出力(目安) | バッテリー容量(目安) |
---|---|---|
スマートフォン (iPhone・Android) | 20W以上 | 3,000mAh~5,000mAh |
iPad | 30W以上 | 10,000mAh |
Androidタブレット | 30W以上 | 5,000mAh~10,000mAh |
例えば充電する機器がスマートフォンだけなら20W出力できる5,000mAhのモバイルバッテリーでも十分。
iPadやタブレットであれば30W以上の出力、10,000mAhのバッテリー容量が目安となります。
急速充電に対応していれば、高出力できるモバイルバッテリーも選択肢となるので、PD(USB Power Delivery)規格に対応しているものを選びます。
PDはUSB Type-Cの給電規格なのでポートは自ずとUSB Type-Cに限定されます。
注意したいのは、モバイルバッテリーが高出力であればあるほど充電が早くなるわけではない点。
充電する機器が対応できる電力を超えて充電をすることはできません。
かといってモバイルバッテリーの出力が充電する機器の電力を上回っていたとしても、充電時に電力が制御されるので壊れる心配はありません。
飛行機に持ち込めるモバイルバッテリーは?
飛行機への持ち込みは160Wh(ワットアワー)までと決められています。
mAh(ミリアンペア)に換算すると43,200mAhまでが1つの目安になります。
本記事内のモバイルバッテリーは、10,000mAhまでに絞って選びました。
国際線においてはWh(ワットアワー)が明確に表示されていないと持ち込めない航空会社もあるので、搭乗前に規定をご確認することをおすすめします。
1ポートのコンセント一体型モバイルバッテリー
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000)

Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000)は、スティック型が特徴的な小型のモバイルバッテリーです。
バッテリー容量は5,000mAh、出力ポートはUSB Type-Cが1つで20W出力と割り切ったモデルです。
スマートフォンだけ充電できれば十分という人におすすめです。
バッテリー容量 | 5,000mAh |
---|---|
出力USBポート | Type-C ×1 |
最大出力(AC充電器) | 20W |
最大出力(モバイルバッテリー) | 20W |
PD規格 | 対応 |
ELECOM (エレコム) EC-C19LBK

ELECOM EC-C19LBKは、スティック型が特徴的な小型のモバイルバッテリーです。
バッテリー容量は5,000mAh、出力ポートはUSB Type-Cが1つで20W出力と割り切ったモデルです。
スマートフォンだけ充電できれば十分という人におすすめです。
Ankerの同じタイプのモバイルバッテリーと比べると低価格で購入できます。
バッテリー容量 | 5,000mAh |
---|---|
出力USBポート | Type-C ×1 |
最大出力(AC充電器) | 20W |
最大出力(モバイルバッテリー) | 20W |
PD規格 | 対応 |
2ポートのコンセント一体型モバイルバッテリー
Anker PowerCore Fusion 5000

Anker PowerCore Fusion 5000は、2022年6月発売のAnkerのモバイルバッテリーのロングセラーモデルです。
コンセントに加えて、やや古めの規格のmicroUSBでの充電に対応しています。
出力ポートはUSB Type-Aが2つとやや古さを感じますが、Ankerの製品としては低価格なモバイルバッテリーです。
高出力とは言えないので、長時間充電できるタイミングで使用するのがおすすめです。
バッテリー容量 | 5,000mAh |
---|---|
出力USBポート | Type-A ×2 |
最大出力(AC充電器) | 10.5W(5V×2.1A) ×2 |
最大出力(モバイルバッテリー) | 15W(5V×3A) ×2 |
PD規格 | 非対応 |
Anker PowerCore Fusion 10000

Anker PowerCore Fusion 10000は、バッテリー容量9,700mAh、急速充電規格のPD・QCにも対応したモバイルバッテリーです。
PowerCore Fusion 5000の5,000mAhでは容量が足りない人におすすめ。
出力ポートはUSB Type-AとType-Cが1つずつ。
Type-C単ポートでの充電は最大20Wですが、2ポート使用時は合計15W。
モバイルバッテリー使用時は単ポートで充電するのがおすすめです。
バッテリー容量 | 9,700mAh |
---|---|
出力USBポート | Type-C ×1 Type-A ×1 |
最大出力(AC充電器) | 20W(Type-Cポート単体充電時) 合計15W(2ポート同時充電時) |
最大出力(モバイルバッテリー) | 20W(Type-Cポート単体充電時) 合計15W(2ポート同時充電時) |
PD規格 | 対応 |
Anker 521 Power Bank (PowerCore Fusion, 45W)

Anker 521 Power Bank (PowerCore Fusion, 45W)は、単ポート出力が最大20W、2ポート合計出力は最大18Wのモバイルバッテリーです。
バッテリー容量は5,000mAhとやや控えめです。
出力ポートはUSB Type-Cが2つ。
AC利用時の最大出力は45Wと高出力でモバイルバッテリーとしても使える急速充電器、というのがAnker 521 Power Bankの立ち位置と言えます。
バッテリー容量 | 5,000mAh |
---|---|
出力USBポート | Type-C ×2 |
最大出力(AC充電器) | 45W(単ポート充電時) 合計45W(2ポート同時充電時) |
最大出力(モバイルバッテリー) | 20W(単ポート充電時) 合計18W(2ポート同時充電時) |
PD規格 | 対応 |
Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)は、最大65W出力のモバイルバッテリー。
単ポート充電であれば、一般的なノートパソコンも充電できる高出力モデルです。
ノートパソコンを充電したい、スマホやタブレットなど充電機器が複数ある人におすすめです。
バッテリー容量 | 9,600mAh |
---|---|
出力USBポート | Type-C ×2 |
最大出力(AC充電器) | 65W(単ポート充電時) 合計65W(45W+20W) |
最大出力(モバイルバッテリー) | 65W(単ポート充電時) 合計65W(45W+20W) |
PD規格 | 対応 |
3ポートのコンセント一体型モバイルバッテリー(3ポート)
CIO SMARTCOBY Pro PLUGⅡ 67W3C

CIO SMARTCOBY Pro PLUGⅡ 67W3Cは、Type-Cポートを3つ備えた最大45W出力のモバイルバッテリーです。
AC利用時の最大出力は67Wと高出力。
充電機器が多い人や、旅行などで複数人で使うケースにおすすめです。
ディスプレイにはバッテリー残量の他、各ポートの電力量を表示することもできます。
バッテリー容量 | 10,000mAh |
---|---|
出力USBポート | Type-C ×3 |
最大出力(AC充電器) | 67W(単ポート充電時) ※PD-PPS 55W 45W+20W / 30W+30W(2ポート充電時) 20W+20W+20W(3ポート充電時) |
最大出力(モバイルバッテリー) | 45W(単ポート充電時) ※PD-PPS 44.55W 20W+20W(2ポート充電時) 15W+15W+15W(3ポート充電時) |
PD規格 | 対応 |
ケーブル内蔵のコンセント一体型モバイルバッテリー
Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル) は、Type-Cケーブルを内蔵、さらにType-Cポートが1つあるモバイルバッテリー。
バッテリー容量は5,000mAh、最大出力は22.5Wです。
バッテリー容量は控えめなので、モバイルバッテリー時はスマートフォンだけ充電できれば十分という人におすすめです。
バッテリー容量 | 5,000mAh |
---|---|
出力USBポート | Type-C ×1 ※内蔵Type-Cケーブルあり |
最大出力(AC充電器) | 30W(単ポート充電時) 合計18W(2ポート充電時) |
最大出力(モバイルバッテリー) | 22.5W(単ポート充電時) 合計15W(2ポート充電時) |
PD規格 | 対応 |
バッテリー容量10,000mAh、最大出力30Wのモデルもあります。

CIO SMARTCOBY Ex03 SLIM PLUG & CABLE

CIO SMARTCOBY Ex03 SLIM PLUG & CABLEは、Type-Cケーブルを内蔵、さらにType-Cポートが1つあるモバイルバッテリーです。
単ポート充電時は、コンセントに挿したAC充電器時、モバイルバッテリー時ともに30Wです。
PD-PPSに対応していれば最大33Wまで出力できます。
バッテリー容量 | 8,000mAh |
---|---|
出力USBポート | Type-C ×1 ※内蔵Type-Cケーブルあり |
最大出力(AC充電器) | 30W(単ポート充電時) ※PD-PPS 33W 合計15W(2ポート充電時) |
最大出力(モバイルバッテリー) | 30W(単ポート充電時) ※PD-PPS 33W 合計15W(2ポート充電時) |
PD規格 | 対応 |
Philips (フィリップス) DLP4350Q

Philips DLP4350QはType-Cケーブルを内蔵、さらにApple Watchの充電もできるモバイルバッテリーです。
Type-CポートとType-Aポートも1つずつあるので最大で4台を同時充電できます。
合計最大出力は15Wと控えめなので、同時充電は夜間など長時間充電できるタイミングで行うのがおすすめです。
バッテリー容量 | 10,000mAh |
---|---|
出力USBポート | Type-C ×1 Type-A ×1 ※内蔵Type-Cケーブルあり ※Apple Watch充電パッドあり |
最大出力(AC充電器) | 20W(Type-C) 18W(Type-A) 20W(内蔵Type-Cケーブル) 2.5W(Apple Watch充電パッド) ※合計最大出力15W |
最大出力(モバイルバッテリー) | 20W(Type-C) 18W(Type-A) 20W(内蔵Type-Cケーブル) 2.5W(Apple Watch充電パッド) ※合計最大出力15W |
PD規格 | 対応 |
Apple Watch充電パッドを搭載しないモデルもあります。

旅行におすすめのUSBケーブル
VOLTME PowerLink YOYO

VOLTME PowerLink YOYOは、巻き取り式のUSBケーブルで嵩張らず持ち運びに便利です。
PD100Wと60Wのモデルがあり、それぞれカラーバリエーションも豊富です。
