NearStream V02AF は、1080pながら60fps、オートフォーカス、自動露出、さらにマイクはAIノイズキャンセリングと全部入りのWebカメラです。
全部入りながらセール時には5,000円を切る価格で販売されており、スペック通りであればコストパフォーマンス抜群なWebカメラです。
NearStream V02AF のAmazonでの販売開始は8月頃、他の製品も6月頃~9月頃にかけて販売が開始されていて新しいブランドのようです。
全部入りスペック通りの機能なのか、実際にNearStream V02AFを購入したのでレビューしていきます。
NearStreamは、「Ningbo Auditoryworks」という2018年設立の中国の会社のブランドです。
「NearStream」「Nuroum」「Nearity」「Nearhub」の4つのブランドを展開しているようです。
NearStream V02AF のスペック
スペック表
項目 | NearStream V02AF |
---|---|
発売日 | 2024年8月 |
解像度 | 1080p/60fps |
フォーカスタイプ | オートフォーカス |
視野角 | 95°、75°、60° ※NearSyncアプリで設定 |
自動露出(AE) | あり |
マイク |
|
マイクの指向性 | 全指向(無指向性) |
その他 | オートアンチフリッカー |
1080p/60fps
NearStream V02AFの解像度は1080pながらフレームレートは60fpsです。
5,000円以下のWebカメラは1080p/30fpsのものが多く、60fpsは解像度が720pのWebカメラが多いです。
オートフォーカス
NearStream V02AF はオートフォーカス搭載です。
5,000円以下のWebカメラでオートフォーカス付きは珍しい部類ですね。
視野角 90° 75° 60°
NearSyncアプリで視野角が変更できます。
視野角が変更できるWebカメラは珍しいです。
自動露出(AE) & オートアンチフリッカー
NearStream V02AFは、1080p/60fpsの画質に加え、自動露出(AE)とオートアンチフリッカー機能が付いています。
スペック通りであれば、明るさを自動で調整し、LED等の光源の点滅を抑制できるので高画質な映像が期待できます。
ECMマイク(エレクトレット コンデンサ マイク)
商品ページには、「高感度な全指向性ECMマイク[信号対雑音比(S/N):70dB/1kHz]を内蔵」と記載があります。
ECMとは「Electret Condenser Microphone」の略。
つまりNearStream V02AFはエレクトレット コンデンサ マイクを搭載しており、一般的なWebカメラよりも高性能なマイクを搭載しています。
また「半径約3mの範囲で集音が可能なため、4人以内の小規模ミーティングに最適です。」とあるので、集音範囲が広いです。
NearStream V02AF のレビュー
画質
NearStream V02AFの画質はシャープが強すぎることもなく、ごく自然な色合いです。
人物も白すぎたり赤みが強くなることもなく、くせなく自然に映ります。
EMEET C950と比較すると明るく、オートフォーカスが効いていてはっきりくっきりと映ります。
視野角の変更(90° 75° 60°)
NearStream V02AFは、NearSyncアプリで視野角を90°、75°、60°に変更できます。
カメラを固定してそれぞれの視野角で撮影しました。
約20cmの距離で撮影しています。
視野角の変更は、おそらくはデジタルズームでソフト的に処理しているものと感じられます。
スペック表や商品ページで特に説明がされていないのであくまで推測です。
とは言え、視野角を狭くすると極端に画質が悪くなるわけではないので、十分に実用できると感じます。
とくにZoomやGoogle meetで使用する分には問題ないでしょう。
オートフォーカス
気になるオートフォーカス機能はちゃんと機能します。
カメラの前に急に手を出したり書類を出すと、フォーカスするまでに多少時間はかかりますが十分に実用できる範囲です。
視野角90°の設定で、約25cmほどの距離から撮影した画像です。
画像の両端にある文字もしっかり読めます。
そのまま2~3cm程度の距離まで近づけて撮影した画像です。
画像の左端にある文字はボケていますが、中央の「X」のアカウントははっきりしています。
これだけアップで撮影してもしっかり文字が読めるので、テレビ会議では手元の資料を映すこともできます。
マイクの音質
NearStream V02AFで録音したところ、ホワイトノイズが無く驚きました。
録音データではやや水中にいるような感じを受けましたが、テレビ会議等の通話時には違和感はありません。
なおマイクを検証するにあたり、以下の環境で実施しました。
- カメラから約25cmの距離でiPhone 11から音声を再生
- 音声は「ずんだもん」と「Nemo:男声1」を使用し、再生ボリュームは半分の目盛り
- 録音はWindowsのサウンドレコーダーを使用
- 録音データをAKG K240 MKIIで視聴(DACは使用せずオンボードで再生)
AIノイズキャンセリングが人工音声と相性が悪いのか、「ずんだもん」の音声に干渉しているようだったので、「Nemo:男声1」でも録音しました。
ずんだもんの音声はAIノイズキャンセリングが干渉してしまうのか、水中にいるような音声で聞き取りにくい。
Nemo:男声1の音声は聞き取りやすい。
外観 & スタンド
NearStream V02AFのカメラ部分の大きさは、高さ・幅が約4cm、奥行きが約4.5cmと非常にコンパクトです。
コンパクトかつ軽量なので直置きだとカメラが動きやすいです。
ノートパソコンやディスプレイの縁に引っ掛けて使うのが良いです。
スタンド(台座)はよく考えられていて細部にまでこだわりが感じられます。
まず、カメラ部分は360°回転するので、スタンドを動かすことなくカメラに角度をつけることができます。
また引っ掛けて使う時に滑りにくいように角度を変えられるストッパーが付いています。
スタンド部分をZ型にすれば、直置きでもある程度はカメラの高さを出すことも可能です。
また底面には1/4インチのネジ穴があるので、ミニ三脚を付けることもできます。
ただこのネジ穴ですが、一般的な1/4インチのネジとはピッチが異なるようで、ネジを最後まで締められませんでした。
かなり浅い位置での固定にはなりますが、ミニ三脚等も使えました。
ネジ穴は非常に惜しい点です。
NearStream V02AF のまとめ
NearStream V02AFは5,000円以下とは思えないほど多機能なWebカメラでした。
販売から間もなくあまり知られていないメーカーですが、細部にまでこだわりが感じられ、コストパフォーマンスが非常に高いと言えます。
1/4インチのネジ穴のピッチが非常に残念です。
NearStream V02AF のおすすめ度
商品名 | NearStream V02AF |
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おすすめ度 | |
使用期間 | 2024年11月~ 1ヶ月未満(稼働中) ※ 2024年11月12日時点 |