メカニカルキーボードを使ってみたいけど、どのキースイッチ・軸がいいのかわからない。
買ってみて自分に合わなかったらどうしよう・・・
初めてメカニカルキーボードを買う時は不安がつきものです。
私も青軸のキーボードを買ってそのタイピング音の大きさに後悔したことがあります。
昔(10年以上前)は秋葉原に行けばキーボードの試し打ちができるショップが数多くありました。
今は秋葉原もショップの数が減ってしまいましたし、近くにショップがない人も多いと思います。
そこでキースイッチ・軸を交換できるキーボード、ホットスワップ対応キーボードはいかがでしょうか。
話が飛躍していると思われるかもしれませんが、ホットスワップ対応キーボードはカスタマイズ性が高いのが特徴です。
キースイッチ・軸を全部交換することもできますし、エンターキーやWASD、カーソルキーのキースイッチ・軸だけを交換することもできます。
合わせてキーキャップも交換するとお洒落と便利さを兼ね備えたオリジナルキーボードになります。カスタマイズ性が高いということは、それだけ沼にハマる可能性もあるので程々にしましょう。
本記事ではなるべく低価格で購入しやすいホットスワップキーボードを5つ選んだので参考にしてみてください。
キースイッチ(軸)
キースイッチや軸がよくわからない・ショップがないという人は、キースイッチテスターで試してみるのもアリですよ。

キースイッチはCherry MXの青軸・茶軸・赤軸・黒軸・銀軸と呼ばれるキースイッチと、その互換品が基本になります。
これら以外にも各メーカーオリジナルのキースイッチも多数ありますが、カチカチと音が出てスイッチ感が強いクリッキー(青軸)、音は静かながらもスイッチ感のあるタクタイル(茶軸)、スイッチ感がなくスーッと押し込めるリニア(赤軸・黒軸・銀軸)のいずれかに分類されます。
おすすめのホットスワップ対応キーボード5選
e元素(E-YOOSO) Z88-RGB-109 / Z88-RGB-104

e元素(イーヨーソ / イーゲンソ)は、低価格なメカニカルキーボードで有名な中国メーカーです。
同じようなスペックで有名メーカーの半額以下で提供しています。
派手な写真ですが、バックライトはレインボーのほかにも単色(7色)にすることができます。
もちろん消灯することもできます。
e元素 Z88のフルサイズキーボードには日本語配列と英語配列があり、キースイッチはそれぞれ赤軸と青軸から選べます。
キースイッチは写真と口コミから判断するとHUANOのようです。
以前はOutemuだったこともあるようですが、いずれも比較的低価格なキースイッチなのであまり気にする必要はありません。
青軸は打鍵感が強くカチカチとスイッチの大きい音がするのが特徴です。
青軸のメカニカルキーボードを初めてタイピングする人はびっくりするくらい騒がしいです。
赤軸はスイッチの音がしないリニア軸と呼ばれるタイプで、スッスッとした打鍵感とキースイッチの中では静かな部類ですが、キーを底まで打った時の底打ち音、キーが戻りきった時に跳ね返りの音はします。


EPOMAKER x Aula F75

EPOMAKER(エポメーカー / イーポメーカー)は、メカニカルキーボードで有名な中国メーカーです。
製品の多くにノブ(つまみ)が付いているのが特徴的です。
私はEK21というテンキーを愛用していますが、低価格ながら高機能でデザイン性も良いメーカーです。
EPOMAKERはワイヤレスキーボードで人気が高く、デザインや性能的にも高評価ですが、長らく技適マークがない点が懸念されていました。
最近(2025年1月時点)の商品は技適マークを取得しており、使用に際して何も問題ありません。
名前の通りフルサイズキーボードの75%のサイズで、最近多いテンキーがない81キーのキーボードです。
いずれもカラーバリエーションが複数あり、キースイッチが選べるのが特徴です。
(キースイッチが固定のモデルもあり。)
EPOMAKER x Aula F75は5層のパッドを使用したガスケットマウントを搭載した静音設計です。
キースイッチはいずれもリニアキーなので、ガスケットマウントの効果と合わさり、打鍵音はコトコト音になります。
本体の色をまずは決めて、キースイッチが選べるようであればYoutubeでタイピング音を聞いて選ぶのがいいですよ。


同じAulaシリーズのテンキーレスタイプ(80%)87キーモデル「Aula F87 Pro」もおすすめです。

AJAZZ AK820 Pro

e元素、EPOMAKERときたら紹介したいのがAJAZZ(エージャズ)です。
AJAZZも中国のキーボードメーカーで、1万円以下のキーボードのラインナップが豊富です。
AJAZZ AK820 Proは75%サイズのキーボードでカラーとキースイッチでいくつかのバリエーションがあります。
特徴的なのはキー1個分の液晶が付いている点です。
Aula F75と同様に、ガスケットマウントを搭載しているのも特徴です。
PROsetが見つかりませんでしたが、Gift SwitchとFlying Fish Switchは動画がありました。
公式チャンネルの動画なので埋め込んでおきます。
Gift SwitchとFlying Fish Switchのどちらもリニアキーらしいスコスコ音ですが、Flying Fishの方が高音です。

Pulsar Gaming Gears PCMK 2HE TKL

Pulser(パルサー)は、ゲーミングキーボードで有名な韓国メーカーです。
Pulsar Gaming Gears PCMK 2HE TKL は日本語配列の91キーのキーボードです。
ラピトリと呼ばれるラピッドトリガー搭載です。
ラピッドトリガーはビジネス・オフィス用途では恩恵はほぼないのですが、スピーディな入力を可能にする機能です。
ラピッドトリガーは、キーを0.1mmでも押し込めば入力、上がれば解除といった設定が可能でFPSゲームでは威力を発揮する機能になります。
キースイッチはGateron x Pulsar Magnetic switchという磁気スイッチで、ガスケットマウントを搭載しているのも特徴です。
人気が高く購入しにくいのが難点です。
ガスケットマウントの効果で打鍵音はコトコト~カタカタくらいの音になります。
Gateron x Pulsar Magnetic switchがやや音がする印象です。

Keychron C3 Pro

Keychron(キークロン)は香港のメーカーで、個人的には硬派なイメージです。
M6というサイドホイール付きのマウスも有名です。
キーボードのラインナップも多いメーカーですが、ホットスワップ対応のKeychron C3 Proを紹介します。
Keychron C3 ProはJIS配列の80%キーボードで、テンキーレスタイプのキーボードです。
キースイッチをKeychron製の赤軸・茶軸から選ぶことができます。
キースイッチはMXの互換品ですが、名称から打鍵感が分かりやすいです。
赤軸はリニアキーなので打鍵感はスッと滑らかです。
茶軸は音も打鍵感も青軸と赤軸の中間と言われていて一般的には初心者・入門に向いているとされます。
静音性を重視するなら赤軸がおすすめですが、静音のキースイッチではないので音がしないわけではないのでご注意ください。

おすすめのホットスワップ対応キーボードのまとめ
紹介したホットスワップ対応キーボード一覧
キーボード | カラー | 配列 | サイズ・キー数 | 購入 |
---|---|---|---|---|
e元素(E-YOOSO) Z88-RGB-109 | ![]() ホワイト | 日本語 | フルサイズ 109キー | Amazon |
e元素(E-YOOSO) Z88-RGB-104 | ![]() ホワイト | 英語 | フルサイズ 104キー | Amazon |
EPOMAKER x Aula F75 | ![]() Black Gradient | 英語 | 75% 81キー | Amazon 楽天 |
EPOMAKER x Aula F75 | ![]() Blue Gradient | 英語 | 75% 81キー | Amazon |
EPOMAKER x Aula F75 | ![]() Light Blue | 英語 | 75% 81キー | Amazon 楽天 |
EPOMAKER x Aula F75 | ![]() Purple | 英語 | 75% 81キー | Amazon |
EPOMAKER x Aula F75 | ![]() Sea Salt Blue | 英語 | 75% 81キー | Amazon 楽天 |
EPOMAKER x Aula F75 | ![]() Green | 英語 | 75% 81キー | Amazon 楽天 |
EPOMAKER x Aula F75 | ![]() Black | 英語 | 75% 81キー | Amazon 楽天 |
A.JAZZ AK820 Pro | ![]() 黄灰色 | 英語 | 75% 80キー | Amazon |
A.JAZZ AK820 Pro | ![]() 青白紫 | 英語 | 75% 80キー | Amazon |
Pulsar Gaming Gears PCMK 2HE TKL | ![]() | 日本語 | 80% 91キー | Amazon |
Keychron C3 Pro | ![]() | 日本語 | 80% 91キー | Amazon |
おまけ:Logicool G PRO(G-PKB-002)
ホットスワップ対応のキーボードはもう1機種、ロジクールのLogicool G PRO(G-PKB-002)を紹介したかったのですが、現行モデル(G-PKB-002LN)はホットスワップ非対応とのことで除外しました。
G-PKB-002は私も愛用しているので興味がある方は中古で探してみるのもおすすめです。
型番の後ろにLNが付いていないのがホットスワップ対応です。

ホットスワップ対応キーボードの選び方
ホットスワップ対応キーボードに限らず、キーボードを選ぶときはまずはサイズを決めましょう。
テンキーレスの付いたフルサイズ、テンキーレスの80%、DLEキーやHOMEキーがサイドにある75%など、用途やデスク・環境に合わせて選びます。
ビジネス・オフィス用途ならフルサイズキーボードがおすすめです。
ゲーム用・ゲーミングなら75%・80%、さらに小さい65%もあります。
このパーセンテージはフルサイズキーボードの横の長さに対しての数値で、キー数ではないので注意してください。
さらに日本語配列(JIS配列)・英語配列がありますが、ビジネス・オフィス用なら日本語配列で問題ありません。
ゲーム用・ゲーミングなら余計なキーの少ない英語配列もおすすめです。
またキーキャップを変えたりカスタマイズをするのであれば英語配列がおすすめです。
日本語配列(JIS配列)に対応したキーキャップは少ないので選択肢が狭まります。