サンワサプライのサイドホイールが付いたマウス「400-MAWBT207」をレビューします。
400-MAWBT207は高速スクロールができるアルミ製のホイールが特徴で、ホイールはMX Master 3Sに似ています。
価格は約5,000円でサンワサプライのサイドホイール付きマウスの中では最も高価です。
他の2機種はホイールがカリカリするタイプの「400-MABT191」、電池式の「MA-WBS524BK」で、仕様・性能的にも上位に位置するのが、今回レビューする「400-MAWBT207」です。
サンワサプライの商品で型番が数字3桁で始まるものはサンワダイレクトWEB限定商品で、正直に言うとこれまでの購入経験からあまり良い印象はないです。
OEM商品が多く、パッケージも段ボールだけと簡素なものが多く初期不良もチラホラ。
とは言え職場で愛用しているのはサンワサプライのマウスで、低価格で満足度の高いマウスを数多くリリースしているメーカーでもあります。
「400-MAWBT207」の評価はどうなのか、実際にレビューしていきます。

400-MAWBT207 パッケージ・付属品
パッケージ
パッケージは安定の段ボールですが、茶箱ではなく、白い箱でシンプルながらきちんとデザインがされています。
使用されているサンワサプライのロゴは初めて見た気がします。

裏面には説明書が同梱されいない旨が記載されていました。

付属品
付属品はマウス本体、本体に収納されているUSBレシーバー、充電用ケーブルのみです。
箱から出してそのまま撮影しましたが緩衝材はなく、マウス本体はポリ袋に入っているだけ、ケーブルは裸でした。

多くの中華メーカーがパッケージや梱包に注力する中、400-MAWBT207は硬派でどこか昔の秋葉原で売っていた商品を思い出させます。
400-MAWBT207 仕様
400-MAWBT207の仕様です。
サイズ | W76.3mm×D111.7mm×H47.5mm W75.4mm×D122.5mm×H50.0mm |
---|---|
重量 | 108g |
DPI | 1000 / 1600 / 2400 / 3200 |
Bluetooth | 5.1 |
マルチペアリング | 3台(Bluetooth×2 / 2.4GHz×1) |
特徴的なのは、全長が111.7mmとサイドホイールを備えた横スクロールマウスの中では短めな点。
400-MAWBT207の重量は108gでマウスとしては重めですが、このタイプのマウスとしては平均的です。
MX Master 3Sが141g、Rapoo MT760(Lサイズ)が107g、Keychron M6が80gです。
400-MAWBT207 外観
上面・側面
まずは上面を前面から見てみます。
アルミ製のホイールはMX Master 3Sに似ていて、質感もかなり良く重量感を感じます。

サイドホイールもアルミ製ですが、スクロールホイールと比べると少し軽い印象を受けます。
サイドホイールの延長線に沿ってプラスチック感の強いパーツ使用されていて、ラインが入っているデザインになっています。

全体的に光沢があるタイプの素材でラバー感はゼロです。
ラインが入っているデザインも含め、同社のMA-BTBL162BKなどの2,000円~3,000円くらいの一般的なマウスと同じ質感です。

底面
保護シールはありませんでした。
底面は電源スイッチがあるだけで非常にシンプルです。
接続の設定や切替はマウス上面のボタンで行う仕様です。

バッテリー内蔵のはずですが、なぜか蓋があったので外してみるとUSBレシーバーがありました。
ここでピンと来たのですが400-MAWBT207はOEM製品ですね。
元になったモデルは電池式で、内蔵バッテリー型にして販売しているのがサンワサプライの400-MAWBT207と推測できます。

調べたところ、INFINMINDとUGREENに同型の電池式マウスがありました。
INFINMINDが3,000dpi、UGREENが5,000dpiなのでセンサーは別物です。


400-MAWBT207 の使い心地
握り心地
マウスの形が手になじみやすく良いホールド感ですが、表面がラバー加工されていないので吸いつく感じはありません。
オフィスなどで持ち運ぶ時はツルっと滑りやすいのでご注意ください。
マウス移動
ソール部分は一般的なもので、硬いプラスチック製です。
良く滑るわけでもなく、滑らないわけでもないので違和感なく使えました。
DPIは最高でも3200dpiですが、一般的なノートパソコンやFHD環境であれば問題ないです。
クリック感
静音クリックで音は静かです。
同社のMA-BTBL162BKなどの静音マウスと同じ感触で個人的には好きです。
サンワサプライの静音マウスはクリック感が良くできていると思います。
気になるのは左クリックで、控えめながらカチッと音が出ることがある点。
スイッチから音がするのではなくパーツから発しているようです。
指を添わせて先端でクリックする分には音はしませんが、浅いポジションや指を立ててクリックするとクリック音がする確率が高いです。
おそらくボタン部分(クリック部分)のパーツが独立しておらず、本体と一体になった大きなパーツなので、クリック後の反動が大きく音を発しやすいようです。

静音仕様が絶対条件の人はご注意ください。
スクロールホイール
スクロールホイールは重量感があって使いやすいです。
ほんのわずかに抵抗があるタイプでグリグリとした感覚があります。
MX Master 3Sの通常スクロール時よりも弱い程度で、心地よく回すことができます。

高速で回すとややブレて回転するので、ほんのわずかに軸がずれているようですが実用性に問題はありませんでした。
サイドホイール(サムホイール)
サイドホールは見た目に反して軽い感覚です。
ホイールの回転そのものは無音なのですが、指を置いた勢いでパーツがぶつかって鳴るカツカツ音、ホイールを回した時に指がこすれるスッスッという音が気になります。
回転方向の遊びはないのですが横方向に1mm未満の遊びがあり、これが音の原因のようです。

機能的には問題ないので、音が気になる人や静かな場所で使用する人は注意したい点です。
400-MAWBT207 のソフトウェア
専用ソフトのダウンロード・インストール
SANWA SUPPLY Mouse Utilityを使用することでキーの割り当てが変更できます。
サンワサプライのマウスでは定番のソフトです。
日本企業らしく日本語のソフトウェアです。
ボタン・キーのカスタマイズ
マクロの登録・割り当てはできませんが、ホイールクリック・進む・戻るの3ボタンに限りカスタマイズは可能です。
キーボードのキーやショートカットも登録できます。

手元にあった古いバージョン(Ver1.1)では割り当てる機能の表記が英語でしたが、最新版(Ver1.6)は全部日本語になっていました。

400-MAWBT207 のまとめ
サンワサプライの400-MAWBT207は、サイドホイールを備えたマウスとしては比較的小さめで手に収まりやすいです。
ラバー加工はされておらず、全体的な質感はサンワサプライの2,000円~3,000円のマウスと同等です。
スクロールホイールの質感・操作感は良いくできていますが、条件次第で発してしまう左クリックの音と、サイドホール操作時の音はやや気になる点です。
もう少しマウス全体の精度が高く、さらにキー割り当ての自由度が高ければ高評価のマウスですが、現状の限りでは実売価格4,980円は強気という評価です。
とは言えマウスは相性があるのも事実。
マウスをしっかりとホールドする人や、深めに握るいわゆるかぶせ持ちの人は、左クリックの音も出にくいです。
サンワサプライのマウスを愛用していて、横スクロールができるサイドホイールが欲しい人に「400-MAWBT207」はおすすめです。
400-MAWBT207 のおすすめ度
商品名 | サンワサプライ 400-MAWBT207 |
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おすすめ度 | |
使用期間 | 2025年8月~ 0ヶ月 ※ 2025年8月4日時点 |
