mongeese KB820は、ホットスワップ対応&ガスケットマウント搭載では数少ない日本語配列キーボードです。
日本語い列のいわゆるコトコト系キーボードです。
mongeeseというメーカー・ブランドは、2022年頃にAmazonでネックスピーカーを販売していたようですが詳細は不明です。
mongeese KB820の販売ページにもmongreeseの詳細はなくまったくもって不明。
ちなみに販売ページはは2つ(販売ページ①・販売ページ②)存在し、同じ商品なのに価格はバラバラですが、Amazonにある中華メーカーではたまにあることなので気にしません。
商品ページには「82キーの75%レイアウト」、「ガスケット構造」、「ホットスワップ対応」、「JIS規格に準拠した標準日本語配列」、「サテライト軸」の記載がありポイントは抑えているようです。
サテライト軸はよくわからないのですが、それなりの軸を使っていると推測できます。
今回は謎多きキーボード「mongeese KB820」のブラックモデルをレビューしていきます。

mongeese KB820 の仕様
まずmongeese KB820の仕様を簡単にまとめました。
キー数 | 82キー 75%キーボード |
---|---|
配列 | 日本語配列 |
接続方式 | USB |
キーキャップ | PBTキーキャップ 日本語印字あり |
キースイッチ | サテライト軸(※Outemu 白軸) 押下圧:40±10gf ストローク:3.30mm |
バックライト | RGBバックライト搭載 |
ガスケットマウント | 搭載 |
ホットスワップ | 対応 |
mongeese KB820 のパッケージ・付属品
パッケージ
mongeese KB820のパッケージは光沢のある白箱に単色印刷で必要最低限といった感じです。

箱の側面には「mongeese」の印字があります。

この白箱タイプのパッケージはODM製品によくみられるので、おそらくベースモデルがあるはずです。
付属品
付属品は「WASDの交換キー」、「キーキャップ・キースイッチの交換用工具」、「USB Type-Cケーブル」。
USBケーブルは両端がType-Cのタイプで、片方にはType-A変換アダプターが装着されていました。

加えて「クイックガイド」と「マニュアル」です。

マニュアルはしっかりと日本語で記載されています。

表現がやや怪しい箇所が見受けられますが意味はきちんと理解できます。
mongeese KB820 本体
正面
mongeese KB820を正面から。
ブラックモデルということもあり引き締まって見えます。
フレーム部分の素材はプラスチックで光沢のないマットな仕上げになっています。

背面
背面にはUSB Type-Cポートがあるのみです。
ポートは左側にあって、ちょうどF2キーのあたりに位置します。

ポートの下には不自然に長方形の蓋のようなものが見えますが、取り外しはできません。
おそらくBluetoothのUSBレシーバーを収納する場所を塞いでいるのでしょう。
脚
脚は2段階に調整できるタイプです。
収納した状態。

1段階目。
「5」と見えますが、1段階目では約4mm高くなります。

2段階目。
「7」と見えますが、1段階目では約8mm高くなります。

キー部分
キー部分です。
PBTキーキャップでバックライトを透過しないタイプです。

キーキャップに「かな」の印字もあるのは好き嫌いが分れる点ですね。

ダイヤルは左右の回転のほか押し込めるタイプ。

キー配列で気になる点が3か所ありました。
1つ目はFnキーとかなキーの配置が、一般的な配置とは逆な点。
2つ目は右Shiiftキーが1Uサイズで小さい。
3つ目は専用ソフトウェアがなく、VIAでもキー配置の変更ができない点。

キー配置、特にカーソルキー付近のキー配置はサイズも含めて癖があるので要注意です。
キースイッチ
販売ページ「サテライト軸」と記載のあるキースイッチを確認します。
キーキャップを外すと白いキースイッチが出てきました。

拡大してみるとOutemuのキースイッチでした。
Outemuは安価なキースイッチで有名なブランドです。

キースイッチは色によって種類や傾向が分ります。(例外はあります。)
この白軸はリニアタイプで軽い押下圧が特徴のキースイッチです。
有名な赤軸もリニアタイプですが、白軸の押下圧は赤軸よりも軽いのが特徴です。
バックライト
バックライトの色は8種類から切り替えが可能です。
白はかなり赤味がかってピンクに近いのは残念です。

消灯はもちろん、5段階の明るさ調整ができます。
また20種類のライティング効果があり、「押したキーを光らせる」、「押したキーから両サイドに波及させる」などの効果がありました。
mongeese KB820 のまとめ
mongeese KB820は、ガスケットマウント搭載&ホットスワップ対応のキーボードでは数少ない日本語キーボードです。
価格はセール時で約8,000円で購入でき、価格帯的にはKeychron C3 ProやRK ROYAL KLUDGE R75と競合します。(2025年9月時点)
Keychron C3 ProとRK ROYAL KLUDGE R75の2機種は、キーキャップのカラーリングが特徴的でブラックモデルは存在しないので、mongeese KB820は黒いキーボードとしては貴重な機種です。
mongeese KB820のホワイトモデルは明るめのカラーリングでポップな印象が特徴的です。
キー配列の一部が独自配列になっていて、専用ソフトウェアやVIAによるキー配列のカスタマイズができない点は注意が必要です。
キースイッチはホットスワップ対応で交換がしやすいので、改造ベースとしてもおすすめできます。
お手軽に静音化するのであれば、キースイッチを同じOutemu製で安価な「Silent Peach V3」や「Silent Lemon V3」などに交換してみてはいかがでしょうか。


mongeese KB820 のおすすめ度
商品名 | FOSMET R1 |
---|---|
おすすめ度 | |
使用期間 | 2025年9月~ 0.5ヶ月(使用中) ※ 2025年9月23日時点 |

コトコト系日本語キーボードのおすすめ機種
コトコト音が特徴的な日本語キーボードのおすすめ機種は別記事でまとめてあります。