本記事では、SOUNDPEATSのワイヤレスイヤホン「Air5 Pro+」をレビューします。
Air5 Pro+は、モデル名的にはAir5 Proの発展形・進化形とも言える存在で、Bluetoothチップには同じQualcommのQCC3091を採用しています。
最大の違いはドライバー構成で、Air5 Proのダイナミックドライバーのシングル構成から、ダイナミックドライバー(DD)とMEMSドライバーを搭載した多ドラ構成になっています。
MEMSドライバーはダイナミックドライバー、BAドライバーに次ぐ第3のドライバーといえる存在で、高音域の再現力と透明感のある音質が特徴です。
SOUNDPEATS Air5 Pro+では、低音域をパワフルなダイナミックドライバーが担当、中音域~高音域までを透明感のあるMEMSドライバー「Cowell」が担当することで、各音域の高い再現性と、各音域・音色をしっかりと聞き分けることができる高い音源分離能力が期待できます。
さらにパワーアンプチップのXAA-2000 Aptosを搭載しており、期待感が高まるSOUNDPEATS Air5 Pro+。
実際の音質はどうなのかレビューしていきます。
なおレビューに使用したAir5 Pro+はSOUNDPEATSから提供いただいています。

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2026年1月15日(木) 23:59まで
SOUNDPEATS Air5 Pro+の仕様・スペック
仕様・スペック
SOUNDPEATS Air5 Pro+の仕様とスペックを確認します。
注目ポイントは赤字にしました。
| 周波数応答帯域 | 20Hz~40KHz |
| ドライバー | 10mmダイナミックドライバー MEMSドライバー Cowell |
| パワーアンプチップセット | XAA-2000 Aptos |
| イヤホン1個の重量 | 約5g |
| イヤホン1個の寸法 | 34.60×19.87×23.50mm |
| 充電ケースの重量 | |
| 充電ケースの寸法 | 66.88×48.33×26.92mm |
| 1回の充電でのバッテリー持続時間 | 6時間 ※AAC接続、音量40%、ノーマルモード時 |
| 充電ケース使用時のバッテリー持続時間 | 30時間 |
| 急速充電 | 対応:10分の急速充電で、最大2時間のリスニングが可能。 |
| Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.4(チップセット:QCC3091) |
| Bluetoothコーデック | LDAC、aptX Lossless、aptX Adaptive、aptX、LC3、AAC、SBC |
| 防水性能 | IPX5 |
| ノイズキャンセリング | AIアダプティブノイズキャンセリング -55dB |
| その他の特徴 | LDAC対応&ハイレゾ認証取得 |
| 外音取り込み機能 | |
| ゲームモード(60ms) | |
| 6基マイクAI通話ノイズキャンセリング |
スペック的には、同社のCapsule3 Pro+とAir5 Proの良いとこ取りのようになっています。
注目ポイントが複数ありますが、SOUNDPEATS Air5 Pro+の特徴的なポイントは次の5つです。
ダイナミック+MEMSの2ドライバー構成
1点目はダイナミックドライバーと高音域の再現性に定評のあるMEMSドライバーのドライバー構成。
ドライバーに担当音域を設定することにより、全音域において高い再現性と高音質が期待できます。
パワーアンプチップセットを搭載
2点目はパワーアンプチップセット「XAA-2000 Aptos」を搭載している点。
MEMSドライバーの駆動方式はダイナミックドライバーとは異なり、専用のパワーアンプチップセットが必要です。
専用のパワーアンプチップセットが搭載されている分だけ音質への期待も高まります。
LDACとaptX Losslessのコーデックに対応
3点目はLDACとaptX Losslessのコーデックに対応している点。
BluetoothチップセットにQualcommのQCC3091を採用したことで各種aptXにも対応しています。
LDACはハイレゾ音質を伝送できるコーデック、aptX LosslessはCD音質を伝送できるコーデックです。
LDACやaptXを使用するには、スマホなどのプレーヤー側も対応している必要があります。
iPhoneは両コーデックともに非対応なのでご注意ください。
Andoroidの場合、LDACは機種によって対応状況が異なり、aptXはSoCがSnapdragon(スナドラ)シリーズであることが前提になります。
Snapdragonの世代や種類によってaptX LosslessやaptX Adaptiveへの対応状況は異なります。
ご自身のスマホ対応コーデックが不明な場合は、「機種名+コーデック」で調べることをおすすめします。
ゲームモードが60msの低遅延
4点目はゲームモードが60msと低遅延であること。
Blutooth接続でも40msの超低遅延を実現しているイヤホンも存在しますがゲーミングイヤホンがほとんどです。
リスニングイヤホンとしては60msの遅延はトップクラスと言えます。
-55dBのノイズキャンセリング
5点目は-55dBのAIアダプティブノイズキャンセリング。
ノイズキャンセリングを有効にするとエアコンの音や電車内のゴォーという低音、風切り音もしっかりと低減してくれました。
SOUNDPEATS Air5 Pro+のパッケージ・付属品
パッケージ
SOUNDPEATS Air5 Pro+のパッケージを見てみます。
ホワイト基調のパッケージに、ゴールドでSOUNDPEATSのロゴとモデル名のAir5 Pro+があしらわれています。
内箱をスライドして取り出す構造になっています。

パッケージ前面にはハイレゾ認証マークとLDACマークに加え、aptX AdaptiveやaptX Losslessが使用できるSnapdragon Soundマークもあります。

パッケージ背面には技適マークと認証番号がしっかりと印刷されています。

内箱を取り出して開けるとAir5 Pro+がお目見えします。

付属品
SOUNDPEATS Air5 Pro+の付属品は、PeatsAudioアプリを案内するカード、ユーザーガイド、充電用USBケーブル、イヤーピース、PEATS君ステッカーです。

イヤーピースはSサイズとLサイズのほか、あらかじめ本体に装着されているMサイズの3種類。
丸形ではなく楕円形のイヤーピースです。

SOUNDPEATS Air5 Pro+ 本体
ケース
SOUNDPEATS Air5 Pro+のケースはシンプルなデザインで、前面から見ると黒一色でマットな質感です。
SOUNDPEATSの上位機種ですが、高級感よりもシンプルさがでています。

背面から見るとヒンジ部分に金色でSOUNDPEATSの表記があり縁取りがされています。

充電用のUSBポートはケース底面にあります。
USBポートも金色で縁取られています。
またペアリングなどで使用する物理ボタンも底面に配置されています。

イヤホン本体
イヤホン本体は光沢のある黒いプラスチックパーツがメインで、金色の金属パーツがアクセントとしてあしらわれています。
同社のH3と比べると本体サイズが小さく、より多くの人の耳に合うサイズ感です。

ブロンズカラーのパーツにはSOUNDPEATSのロゴがデザインされています。
金属パーツで光沢がありますが落ち着きのあるデザインです。

イヤホンの内側は黒一色。
光沢がある分だけ指紋が目立ちます。

ノズル(ステム)の形状は楕円形です。
穴はSOUNDPEATSのイヤホンではおなじみの花のような形状です。

イヤホン本体にも「Hear the diffierence」のブランドメッセージがさりげなく入っていました。

SOUNDPEATS Air5 Pro+の音質
SOUNDPEATS Air5 Pro+の音を確認します。
コーデックはaptX Adaptive、適応型ノイズキャンセリングを有効にして、イコライザーはデフォルトにしました。

音楽(ロック&ポップス / ハイテンポ)
まずはハイテンポなロック・ポップスです。
低音のベース、ドラムのバスドラの音が心地よくビートを刻みます。
バスドラをドンッと強くたたいた音は振動が伝わってきそうです。
ボーカル、特に女性ボーカルでは耳元で聴こえ、息継ぎはドキッとさえする臨場感です。
余韻もしっかりと捉えていてホールのような音場の広さを感じます。
高音域のハイアットやシンバルは滑らかな音色です。
いわゆるシャリ感はなくマイルドな音がします。
ただ多くの音が重なるとハイアットなどの音はディテールがぼやけてしまいます。
低音がやや強すぎて鳴り負けている感があるので、イコライザーで高音を強調するか、低音を弱めると良い塩梅になります。
音楽(ロック&ポップス / スローテンポ)
スローテンポで音が少な目な曲も試聴しました。
低音のベースやドラムのバスドラの音がしっかりと鳴り、ベースラインが際立ちます。
次いでギターのキュッキュッというフィンガーノイズも心地よく聴こえます。
ギターソロ、特にアコースティック調の音が音色が綺麗です。
ボーカルは特に高音域の艶っぽさの表現と、余韻が糸を引くように伸びていく音が印象的です。
高音域のハイアットやシンバルの音はアップテンポな曲よりもしっかりと聴こえます。
やはりマイルドな音なのでスローテンポな曲やバラード調の曲に合います。
コーデックによる音の違いは?
コーデックによって音が大きく変化するイヤホンもあるので、念のためにLDACとAACでも音楽を聴いてみました。
LDACはAndroidスマートフォン、AACはiPhoneを音源としています。
結論としてはコーデックの違いによる音の味付けに変化はありません。
AACやLDACでも音の傾向は同じです。
PeatsAudioアプリ
ホーム画面
SOUNDPEATS Air5 Pro+の各種設定が行えるPeatsAudioアプリにも触れておきます。
PeatsAudioアプリは単純なインターフェースで、特に迷うことなく簡単に設定することができます。

マルチポイントとLDACは排他仕様になっていて、同時に使用することはできない点は要注意です。
マルチポイントは2台の機器と同時に接続できる機能で、例えばスマートフォンとタブレット間の接続をシームレスに切り替えることができます。
※音はどちらかの機器からしか流せません。
ノイズキャンセリング
ノイズキャンセリングは「適応型」「屋内」「屋外」「屋外交通」の4種類です。
通勤通学で使用するなら自動調整してくれる適応型がおすすめです。
外音取り込みは「人の声の強調」と「標準的な外音取り込みモード」の2種類があります。

イコライザー
イコライザーは大きく3種類です。
あらかじめ調整された12個のプリセットイコライザー、好みの調整ができるカスタムEQ、ユーザー環境にあわせて調整してくれるアダプティブEQが準備されています。
カスタムイコライザーは各音域を上下して調整するだけで簡単に自分好みのイコライザーが作成できます。

アダプティブEQは、ユーザーの聴力にあわせて各音域を調整してくれるイコライザーで、それぞれ音域の音が聞こえたら画面をタップするテストを繰り返します。
ユーザーが聴きとりやすい音に調整してくれるイコライザーです。

SOUNDPEATS Air5 Pro+のまとめ
SOUNDPEATS Air5 Pro+はダイナミックドライバーとMEMSドライバーの構成で、各音域の再現性・音質がとても良いです。
特に高音域のシャリ感のないマイルドな音、ボーカルの解像度の高さなどが評価できます。
音源にも依存しますが、マイルドな高音が低音に鳴り負けてしまう場面があったので、デフォルトのイコライザーは低音寄りの味付けと言えます。
ノイズキャンセリングも優秀で、エアコンの音や電車内のゴォーという低音や風切り音もしっかりと低減します。
SOUNDPEATS Air5 Pro+は低音がパワフルですが、高音域はマイルドな高音です。
同社のH3の高音域はどちらかというとシャープな音質なので、ドライバーの違いが音質にも表れています。
形状的にもSOUNDPEATS H3とは大きく異なりますが、SOUNDPEATS Air5 Pro+はより多くの人の耳に合うサイズ感に仕上がっています。
SOUNDPEATS Air5 Pro+のおすすめ度
| 商品名 | SOUNDPEATS Air5 Pro+ |
|---|---|
| おすすめ度 | |
| 使用期間 | 2025年12月~ 0ヶ月(使用中) ※ 2025年12月17日時点 |
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SPA5P12PR02
2026年1月15日(木) 23:59まで
