テンキーを備えたコトコト系キーボード「RK ROYAL KLUDGE R98 Pro」をレビューします。
RK ROYAL KLUDGE R98 Proはガスケットマウント、ホットスワップ対応キーボードでは数少ない日本語配列のキーボードです。
さらに商品名の通り98キータイプ(96%レイアウト)でテンキーを備えているのが特徴で、さらにノブ付きとコトコト系キーボードの日本語配列ではレアな存在です。
日本語配列キーボードということもあり実際のキー数は102キーです。
先日、RK ROYAL KLUDGE R98 ProをAmazonアウトレットでお安く入手することができたので実際に使用しレビューしていきます。
RK ROYAL KLUDGE R98 Pro の仕様
RK ROYAL KLUDGE R98 Proの仕様を見ていきます。
| キー数 | 102キー 96%レイアウト |
|---|---|
| 配列 | 日本語配列 |
| 接続方式 | USB |
| キーキャップ | PBTキーキャップ Cherry Profile 日本語印字あり |
| キースイッチ | クリームリニアスイッチ 押下圧:45±10gf ストローク:3.4mm±0.4mm 導通ストローク:2.0mm±0.4mm |
| バックライト | RGBバックライト搭載 |
| ガスケットマウント | 搭載 |
| ホットスワップ | 対応 |
キースイッチはリニアスイッチを採用しています。
押下圧は一般的な45±10gfで、赤軸の約46gfとほぼ同じです。
ストロークが3.4mm±0.4mmなので、赤軸の4.0mmと比べると浅いです。
導通ストローク(接点)は2.0mm±0.4mmで、赤軸の2.0mmとほぼ同じです。
パッケージ・付属品
パッケージ
RK ROYAL KLUDGE R98 Proのパッケージは黒とオレンジが特徴的なサイバー感のあるデザインです。

背面も同じデザインになっています。

付属品
付属品は「マニュアル」、「USB Type-Cケーブル」、「キーキャップ・キースイッチの交換用工具」、「予備のキースイッチ」、「ギターピック型のオープナー」、「ENDキー」です。
USBケーブルはType-AとType-Cの一般的なケーブルです。

ギターピック型のオープナーが付いてくるのは珍しいです。
筐体の隙間に差し込んでこじ開ける工具なのですが、オープナーが無くてもキースイッチの交換はできす。
マニュアルは簡易な内容ですがしっかりと日本語にも対応しています。

RK ROYAL KLUDGE R98 Pro 本体
正面
RK ROYAL KLUDGE R98 Proの正面です。
メインのブラックのキーキャップには濃いベージュ、黄土色で印字されています。
グレーのキーキャップには白で、ベージュのキーキャップには黒でそれぞれ印字されています。
質感としては全体的にマットな仕上がり、ベージュのキーキャップがアクセントになっており落ち着いた印象のデザインになっています。

PBTキーキャップでバックライトを透過しないタイプです。
キーキャップの質感は良いです。
個人的な好みで言えばかなの印字はない方がシンプルで好きです。
背面
背面にはUSB Type-Cポートがあります。
ポートは左側にあり、エスケープキーとF1キーの間に位置します。

USBレシーバーを収納する場所の形跡がありますが、Bluetooth接続には非対応です。
脚
脚は2段階に調整できるタイプです。
収納した状態。

1段階目です。
約3mm高くなります。

2段階目です。
約9mm高くなります。

キー部分
キー部分の拡大写真を掲載します。
特徴的な個所をピックアップしています。
まず半角/全角キーはE/Jの表記です。

エンターキー付近です。
シフトキーが2Uサイズ(通常キーサイズの2個分)と大きいですが、代償としてアンダースコア(アンダーバー)のキーが省略され、?キーに統合されています。

スペースキーの左側は、コントロールキー、Windowsキー、Altキー、無変換キーの配置です。
スペースキーの左側にはファンクションキーがない点は注意。

スペースキーの右側は、変換キー、かなキー、Altキー、ファンクションキーの配置です。
右コントロールキーがありません。

キー配列としては、「ファンクションキーが右側にある」点と、「右コントロールキーが省略されている」点が特徴的です。
102キーあるのでファンクションキーの出番は少ないとは思いますが、ファンクションキーを使用してキー割当てをする人や、右コントロールキーを多用する人は注意してください。
ノブ(つまみ)
RK ROYAL KLUDGE R98 Proの特徴の1つであるノブ(つまみ)の部分です。
ノブと引き換えにENDキーが省かれています。
デフォルトの機能は音量調整、押し込むとミュートの切り替えになります。

ノブは取り外しが可能でキースイッチと交換もできます。
ENDキーのキーキャップとキースイッチの予備が付属しているので、ENDキーに交換することもできます。

キースイッチ
「クリームリニアスイッチ」とあったキースイッチの実物を確認します。
「RK」の表記が見えるのでOEMかもしれませんがオリジナルのキースイッチのようです。

スペック的には、押下圧:45±10gf、ストローク:3.4mm±0.4mm、導通ストローク:2.0mm±0.4mmとあり、Cherry赤軸と似たようなスペックです。
ストロークがやや短いので、赤軸と比べると軽く感じるかもしれません。
| RK クリームリニアスイッチ | Cherry MX 赤軸 | |
|---|---|---|
| 押下圧 | 45±10gf | 45cN(約46gf) |
| ストローク | 3.4mm±0.4mm | 4.0mm |
| 導通ストローク(接点) | 2.0mm±0.4mm | 2.0mm |
バックライト・ライティング
バックライトの明るさは控えめで、明るい部屋やデスクライトの下ではあまり目立ちません。
さりげない光り方で上品ではありますが、派手に光るのが好きな人には物足りないと思います。
バックライトをレインボーカラーで点灯させたところです。
光り方をわかりやすいように照明を調整して撮影してあります。

水色単色の発光です。

白色単色の発光です。
白はやや赤みがあり薄い紫やピンクに近い発色です。

ライティング効果の切替と明るさの調整はキーボードのショートで行えます。
色のカスタマイズはソフトウェア「RK Keyboard」で行います。
RK Keyboardソフトウェア
バックライト・ライティング設定
バックライトのライティング効果は多数用意されています。
キーボードからも切り替えられますが色の調整はRK Keyboardソフトウェアで行います。

ライティングはWASDキーだけを光らせるなどカスタム設定もできます。

キー割当て
キー割当ての変更もRK Keyboardソフトウェアで行えます。
各キーの一般的な変更は可能ですが、ノブの機能設定はできませんでした。

マクロ
RK Keyboardソフトウェアでマクロの登録もできます。
翻訳に癖があるので英語の方が分かりやすいかもしれないです。

マクロ画面の言語は英語の方が直感的です。

RK ROYAL KLUDGE R98 Pro のタイピング感
音は軽めのコトコト音です。
ただし底打ち音は大き目で、私のようにしっかりと底打ちする人が使うと大きめの音がします。
自室で使うには心地よいのですが、オフィスなどで使うには静音化した方が良いです。
押下圧は45±10gfと一般的ですがキーストロークが3.4mm±0.4mmとやや浅く、赤軸と比べると反発が弱く感じます。
反発が弱い分だけタイピングは軽快になります。
RK ROYAL KLUDGE R98 Pro のまとめ
RK ROYAL KLUDGE R98 Proは、ガスケットマウント搭載&ホットスワップ対応のキーボードでは数少ない日本語キーボード、さらにテンキーを備えたレアな存在です。
マットな質感で落ち着いたカラーリングも個人的にはポイントが高いです。
一方でキー配列はやや独特で特にアンダースコア(アンダーバー)のキーが単独で存在せず、?キーに統合されている点は要注意。
タイピング音は軽めのコトコト音ですが、底打ち音がやや大きい点は要注意。
キーストロークが3.4mm±0.4mmとやや浅いので、しっかりと底打ちする人は底打ち音が大きくなりやすく、指への衝撃も強くなりがちです。
逆に日ごろからタイピングが軽い人や、ノートパソコンを中心に使っている人にとっては、違和感なく使えると思います。
底打ち音が気になる場合はキースイッチを交換したり、静音化リングを使う方法もあります。
静音化リングはストロークが浅くなるのでご注意ください。
RK ROYAL KLUDGE R98 Pro のおすすめ度
| 商品名 | RK ROYAL KLUDGE R98 Pro |
|---|---|
| おすすめ度 | |
| 使用期間 | 2025年10月~ 1ヶ月(使用中) ※ 2025年10月26日時点 |

