今回はSOUNDPEATS CC イヤーカフイヤホンをレビューしていきます。
SOUNDPEATS CCは耳を塞がないのでながら聴きや寝ホンにおすすめのイヤホンです。
耳を塞がないので圧迫感や密閉感を感じず開放感があるのが最大の特徴で、まわりの音も聞きやすいので話しかけられる可能性のあるシーン、特にオフィスや家庭内での使用がおすすめです。
私は寝ホンとして愛用していますが、寝ホンとして使用するのもおすすめ。
カナル型のイヤホンを装着したまま寝落ちしてしまうことが多々あり、朝起きた時に音に違和感を覚えるようになってしまいました。
耳の負担を減らそうとSOUNDPEATS CCに変えたところ、寝落ちしても音に違和感を覚えなくなりました。(あくまで体験談です。)
私が初めて使用したイヤーカフ型のイヤホンがSOUDPEATS CCで思い入れのあるイヤホンです。
一度レビューしたことがあるのですが、LDACに対応したので改めてレビューしなおします。
レビューに使用したSOUNDPEATS CCはSOUNDPEATSから提供いただいています。
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SOUNDPEATS CC の仕様・スペック
まずはSOUNDPEATS CCの仕様とスペックを見ていきます。
(赤字の箇所が旧バージョンからの変更点です。)
周波数応答帯域 | 20Hz~40KHz |
ドライバー | 12mmデュアルマグネットダイナミックドライバー |
イヤホン1個の重量 | 約5g |
イヤホン1個の寸法 | 31.34×14.69×29.05mm |
充電ケースの重量 | 約47.34g |
充電ケースの寸法 | 72.21×24.15×45.53mm |
1回の充電でのバッテリー持続時間(※) | 6時間 |
充電ケース使用時のバッテリー持続時間(※) | 24時間 |
急速充電 | 対応:10分の急速充電で、最大2時間のリスニングが可能。 |
Bluetoothバージョン | Bluetooth 6.0 |
Bluetoothコーデック | LDAC、SBC、AAC |
防水性能 | IPX5 |
ノイズキャンセリング | AI ENC通話ノイズキャンセリング |
その他の主な機能 | 排水機能(連続して音を鳴らし、水がドライバーから排出されやすくなる) |
サイズや重量、充電、バッテリー持続時間などは変わらずで、Bluetoothバージョンが6.0になりLDACに対応しています。
引き続きAI ENC通話ノイズキャンセリング機能を搭載しているので、SOUNDPEATS CCの使用中に着信があっても安心して応答できます。
※ENCは発信音声から雑音を除去する機能
SOUNDPEATS CC パッケージ・付属品
パッケージ
続いてSOUNDPEATS CCのパッケージを簡潔に紹介します。
パッケージは白基調のシンプルなデザインです。
表面にはハイレゾリューションオーディオのマークとLDACのマークがあります。
よく見るとシールが貼ってあるのでパッケージは新旧で共通のようです。

パッケージ前面の上部には、VGP2025 金賞とVGP2025 コスパ大賞のマークがあります。
VGPは1987年にスタートした歴史あるオーディオビジュアルの総合アワードです。
VGPの審査には評論家のほか、ビックカメラやヨドバシカメラ、イヤホン業界では有名なe☆イヤホンも参加しており、信ぴょう性が高く、権威あるアワードです。

裏面には技適マークがしっかり印刷されており、日本国内での使用も問題ありません。

付属品
本体のほか、付属品としてマニュアル、充電用のUSB Type-Cケーブル、PeatsAudioアプリの案内、PEATS君のステッカーが付いています。

USBケーブルは本体色に合わせているのか、白いケーブルが付属していました。
旧バージョンはブラックモデルを所有していますが、黒いケーブルが付属していました。
SOUNDPEATS CC 本体
ケース
SOUNDPEATS CCのケースはプラスチック筐体ですが、塗装が多層構造になっていて高級感があります。
やや青みがかっておりラメ感もあります。
さらにクリアコーティングがしてあるようです。

カラーをホワイトにしたので指紋は目立ちません。
手に持ってみると見た目ほどのツルツル感はなく、滑りやすい・落としやすいという感じはしないです。
ケース正面にはLEDランプとペアリング等に使う物理ボタンがあります。
背面には充電用のUSB Type-Cのコネクタがあります。
ヒンジ部分にさりげなく「SOUNDPEATS」の刻印があるのもオシャレです。

イヤホン
ケースを開けてイヤホンを取り出します。
ケース前面のLEDが緑色に点灯していますが、充電が71%以上あると緑が点灯します。
充電残量が20%未満だと赤、70%未満だと黄点灯になります。

イヤホン本体は、プラスチックとシリコンの構造になっています。
プラスチック部分はケースと同じ色・質感で同様にラメ感があります。

耳にあたる部分はシリコン製、音が出る部分とおそらくはバッテリー部分であろう部分の外側がハードなプラスチック製です。
SOUNDPEATS CC とのBluetooth接続
ペアリング
ケースの蓋を開けて銀色のボタンを長押しするとLEDが白く点滅してペアリングモードになります。
ペアリングモードにしてデバイス側の設定を行います。

デバイス側(Androidスマホ)
デバイス名は「SOUNDPEATS PearlClip Pro」で、SOUNDPEATS CCの元のモデル名で表示されます。

PeatsAudioアプリ
ペアリングさえしてしまえばそのままでも使用できるのですが、LDACを有効にするためにPeatsAudioアプリで設定します。
設定は簡単で、PeatsAudioアプリでデバイスを追加して、LDACをオンにするだけです。
LDACで聴くには、もちろんスマートフォンなどのデバイス側もLDACに対応している必要があります。

デバイスを追加する時は本体カラーも指定できます。
アプリ上では同じモデルでもカラーバリエーションが異なれば見分けがつきます。
念のためスマートフォンで接続形式がLDACになっていることを確認します。
接続形式はしっかりとLDACになっています。

SOUNDPEATS CC の装着感
装着感
SOUNDPEATS CCを実際に使用してみます。
まずは装着感ですが、同じSOUNDPEATSのUUやClip1と比べると挟む力が強いです。
SOUNDPEATS UUと比較すると、CCは接合部分が「八の字型」、UUは「まっすぐな棒状」になっていることがわかります。
バッテリー部分(耳の裏側に接地する部分)の大きさにも差があり、SOUNDPEATS CCは接地面積が小さい分だけ強くクリップする必要があり、さらに圧力が分散しにくくなっています。

個人的な意見にはなりますが、UUやClip1の方が耳に付けている感覚が少なく装着感は上だと感じます。
ちなみにですが、どの機種でも耳たぶのピアスとは干渉しません。
トラガスやスナッグだとピアスの形状によっては干渉しそうなのでご注意ください。
SOUNDPEATS CC の音質
LDACの実力
私がワイヤレスで音楽を聴くときは、FiiO UTWS5にTRI Starseaを組み合わせて使用しています。
音の評価の基準は、日常的に使用しているFiiO UTWS5+TRI Starseaになります。
LDAC接続でFLAC形式の音源(96kHz/24bit)と、AAC接続でm4a形式の音源(48kHz/16bit)を聞き比べてみました。
率直な感想としては極端に音質が良くなるようには感じませんでした。
LDACだと確かにクリアになっているようにも聴こえますが、AAC接続でも悪くはなくむしろ十分に聴けるレベルです。
おそらくですが、搭載しているドライバー(12mmデュアルマグネットダイナミックドライバー)の能力が関係していて、ハイレゾ音源のディテールを再現しきれていないと感じました。
では音質が良くないのかと聞かれるとそうではなく、AAC接続でm4a形式の音源(48kHz/16bit)でも十分すぎるくらいに聴くことができるのです。
AAC接続でm4a形式の音源(48kHz/16bit)で100%の実力を出しているので、もう上がないとも言い換えることができます。
またLDAC接続にはバッテリーの消費が激しいという弱点があります。
これまでの経験からLDAC接続のバッテリー持続時間は音量などの再生環境にも依りますが、メーカー公表値の50~65%程度になる点も注意が必要です。
個人的にはイヤーカフ型のイヤホンはながら聴きに最適だと考えているので、AAC接続にして再生時間を延ばした方がメリットです。
音楽(ロック&ポップス / ハイテンポ)
ここからは音源のジャンル別に聴こえ方をレビューしていきます。
接続形式はAACです。
まずはハイテンポなロック・ポップスです。
低音のベースやドラムの音は鳴っていますが、ややパワー不足と感じます。
表現が難しいのですが、音がぼやけるのではなく出力が弱いです。
もっとズンズン感が欲しいと感じます。
高音もやや弱い印象で、ハイアットやシンバルの音はぼやけてしまっています。
一方でボーカルは男性・女性ともに近くで聞こえるのでとても聞き取りやすく抜けもいいです。
ギターの中音やバイオリンの音もよく聞き取れるので中音域が強めな味付けです。
いわゆるドンシャリ感は弱め。
音楽(ロック&ポップス / スローテンポ)
スローテンポで音が少な目な曲も試聴しました。
ハイテンポな曲とは傾向が異なり、スローテンポな曲は低音も高音もしっかり鳴ります。
12mmのDD型ドライバー1発の構成なので、音が重なった時の再現が弱いだけで、低音も高音も鳴らすパワーは持ち合わせているようです。
イコライザーの設定で自分好みの味付けにできるので後述します。
動画視聴
動画視聴では人の声が聞き取りやすいです。
男性の低い声もしっかりと聞き取れます。
ユーチューバーが話すタイプのYoutubeの動画視聴は問題ないですね。
映画やアニメなどでも迫力があります。
音楽の傾向から低音や効果音の表現に弱そうですが、しっかりと表現することができています。
アマプラなどのVODサービスの試聴も問題ありません。
PeatsAudioアプリ
イコライザー
PeatsAudioアプリでイコライザー設定を行ってみます。
なかなか出来の良いアプリで、イコライザー設定を変えることでSOUNDPEATS CCの味付けが大きく変わります。
あらかじめ12パターンのイコライザーがプリセットされています。
私のおすすめは「ロック」。
先述の低音のパワー不足や高音のボケ感がある程度解消されました。

旧バージョンからは「HIFI」と「ACG」の2つのプリセットが追加されました。
「HIFI」はHigh Fidelityの略で、高忠実度や高再現性という意味です。
味付けはしないで音源を忠実に再生するイコライザーです。
「ACG」は、Anime、Comic、Gameの頭文字で、アニメやゲーム、特に声優さんが出てくる音源で使うイコライザーです。
ゲームモード・ムービーモード
イコライザー以外では、「ゲームモード」と「ムービーモード」があります。
「ゲームモード」と「ムービーモード」は双方をオンにすることはできない排他仕様です。
「ムービーモード」は疑似的にサラウンド感を再現にします。
アマプラなどのVODの映画試聴に向いているモードです。
「ゲームモード」は0.06秒の低遅延モードです。
FPSや音ゲーなどに向いているモードです。
SOUNDPEATS CC のまとめ
SOUNDPEATS CCは、周囲の音を聞きながら作業をしたい時、運動をする時のながら聴きイヤホンとしての最適解になりえます。
耳を塞がないので寝ホンとしても使用すれば、装着したまま眠ってしまっても目覚ましの音も聞こえます。
耳への負担も少ないです。
バージョンアップしたことによりLDAC接続に対応し、ユーザーの選択肢が広がったことは大きいです。
私はAACとLDAC接続に明確な音質の差を感じることはできませんでしたが、逆に言えばAAC接続でも十分な音質を得ることができる仕上がりです。
長時間の再生を望むならSOUNDPEATS UU、より良い音質を望むならClip1とすみわけもできており、SOUNDPEATS CCは同社のイヤーカフ型のイヤホンのスタンダードモデルと言えます。
SOUNDPEATS CC のおすすめ度
商品名 | SOUNDPEATS CC イヤーカフイヤホン |
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おすすめ度 | |
使用期間 | 2025年10月~ 1ヶ月(使用中) ※ 2025年10月17日時点 |

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