サンワサプライのサイドホイールを備えたマウス「VELZA (400-MAWB220)」をレビューします。
VELZA (400-MAWB220)は、正直に言ってMX Master 3Sに激似なマウスなのですが、価格は7,980円と1万円を大きく下回ります。
MX Master 3Sとの価格差は約8,000円、MX Master 4とは約1万円の差があります。
あまりに似すぎている製品を販売することの正否は別として、いわゆる下位互換やジェネリック的な存在として使えるマウスなのかは気になります。
実際にVELZA (400-MAWB220)を購入したのレビューしていきます。
似ていると評判の本家本元のMX Master 3Sとも比較してみます。

VELZA 400-MAWB220の概要
仕様・スペック
まずはVELZA (400-MAWB220)のスペックを確認します。
せっかくなのでMX Master 3Sの仕様・スペックと対比してみます。
| 項目 | VELZA | MX Master 3S |
|---|---|---|
| サイズ | 長さ122mm×幅85mm×高さ50mm | 幅長さ124.9mm×84.3mm×高さ51.0mm |
| 重量 | 約121g | 141g |
| 接続方式 | Bluetooth 2.4GHzワイヤレス ※マルチペアリング対応 | Bluetooth Logi Bolt ※マルチペアリング対応 |
| Bluetooth | Bluetooth 5.1 Class2 | Bluetooth Low Energy |
| マルチペアリング | Bluetooth×2 2.4GHzワイヤレス×1 | 最大3台 |
| DPI | 1000 / 1600 / 2400 / 4200 / 5400 / 6400 | 200~8000 (50DPI刻みで設定可能) |
| ボタン数 | 6ボタン ・左クリック ・右クリック ・ホイールクリック ・戻るボタン ・進むボタン ・デスクトップボタン | 6ボタン ・左クリック ・右クリック ・ホイールクリック ・戻るボタン ・進むボタン ・アプリの切り替え |
| バッテリー | 内蔵バッテリー | 内蔵バッテリー 500mAh |
| バッテリー持続期間 | 最長約9か月 | 最大70時間 |
| センサー | PixArt PAW3809 | Darkfield高精度 ※型式非公表 |
| ユーティリティソフト | SANWA Mouse Function Setting | Logi Options+ |
VELZA 400-MAWB220とMX Master 3Sのサイズはほぼ同い、重量は21g差でVELZAの方が軽いです。
細かい仕様では、マルチペアリングの数がVELZAは2.4GHzを含めて3接続、MX Master 3SはBluetoothのみで3接続です。
DPIはMX Master 3Sが最大8,000dpiで50刻みで調整できるのに対して、VELZAは最大6,400です。
バッテリー持続時間はメーカーの計測方法が統一されていないので、あまり参考になりません。
VELZAは最長かつ使用環境により異なるとの注釈があるので、何もしなければ9か月と見てよいでしょう。
補足
サンワサプライのVELZAの型番は「400-MAWB220」ですが、同社では数字3桁で始まる型番はWeb限定商品に該当します。
またOEM・ODM製品であることがほとんどで、VELZAは技適証明書からLoyal Electronics (Shenzhen Loyal Electronics Co., Ltd)が製造元であることがわかります。
VELZA 400-MAWB220のパッケージ・付属品
パッケージ
サンワサプライ VELZA (400-MAWB220)のパッケージです。
黒い箱に白線で製品が描かれていてなかなかカッコ良いです。

付属品
サンワサプライ VELZA (400-MAWB220)の付属品は充電用のUSBケーブルのみです。
ちなみにですが箱から出した状態が下の写真です。
400-MAWBT207もそうだったのですが、マウス本体はポリ袋に入っているのみで、ケーブルは裸で入っています。

エコといえば聞こえは良いですが、7,980円のマウスなのでもう少しどうにかなりませんかね。
VELZA 400-MAWB220 本体
上面
サンワサプライ VELZA (400-MAWB220)の本体を見ていきます。
まずは上面。
右側のふくらみが大きく、意外と丸みがあるのがわかります。

マウスは全体的にラバー加工が施されています。
ラバー加工の最大の懸念点である経年劣化による加水分解がきになるところ。
MX Master 3Sと比べるとべたつきが抑えられていて、手触りは上々です。

前面
VELZA (400-MAWB220)の前面です。
右側(写真では左側)への傾斜がしっかりとあるのが分かります。

スクロールホイールはアルミ製で質感は良いです。
もちろん高速スクロールに対応しており、同社の高速スクロールに対応したマウスの400-MAWBT207と同じスクロールホイールのようです。

スクロールホイールを勢いよくはじくように回転させるとトゥーンと独特な音がします。
同じスクロールホイールと思われる400-MAWBT207も、同じく金属製のスクロールホイールのMA-WBIRS635BKも同じ音がします。
不思議な音で癖になりそうな音ですが、そろそろ無音にできないでしょうか。
左側面
左側面は特徴的なポイントが多いのですが、接続先を示すランプが設置されています。
サイドホイールの横には接続先を切り替えるボタンが、親指が位置する場所の下側にはデスクトップボタンがあります。

サイドホイールはカリカリと引っかかりのあるタイプの回転です。
写真で見ると質感が良さそうですが、サイドホイールの回転は軽く、操作感は残念ながら安っぽさを感じます。
素材はおそらくはアルミと思われます。

右側面
右側面にはボタン類はありませんが、右クリックが良く見えるので全体的に右に傾斜していることがよくわかります。
また薬指があたる位置に段差があります。

背面
背面から見ると、右側の薬指の位置に段差がついていることがよくわかります。
本体の模様はMX Master 3Sにそっくりです。

底面
最後に底面を見てみます。
ソールが細かく分かれていて5か所に設置されているのが特徴です。
接続先の切替スイッチはマウス左側面にあるので、底面にあるスイッチ類は電源のみとシンプルな構成です。

溝がついている部分はマグネット式の蓋になっていて、2.4GHz接続用のワイヤレスレシーバーが格納されています。

VELZA 400-MAWB220とMX Master 3Sの比較
上面
VELZA (400-MAWB220)とMX Master 3Sを比較します。
並べて撮影したので、角度の関係で若干見え方が異なる場合がありますがご了承ください。
まずは上面です。
上面から見るとVELZA (400-MAWB220)は右のふくらみが大きく、左側も弧を描くようなデザインです。
全体的に弧を描くようにデザインされており卵型に近いです。

前面
前面から見ると、傾斜角ほぼ同じように見えます。
左クリック・右クリックのデザインが異なるので、VELZA (400-MAWB220)の方が傾斜が急に見えますが、実際はほぼ変わらないことが分かります。

左側面
左側面から見るとVELZA 400-MAWB220の方がやや弧を描くように傾斜があります。
基本的なボタン配置は同じですが、サイドホイール、進むボタン・戻るボタンはVELZA (400-MAWB220)の方が大きいです。

右側面
右側面から見るとVELZA (400-MAWB220)の方が傾斜が急に見えますが、撮影角度による見え方の本題で、実際に握ってみるとほぼ変わりません。

背面
背面から見ると、VELZA (400-MAWB220)の右側にある薬指用の段差が大きな違いです。
また親指付け根のふくらみは、VELZA (400-MAWB220)の方があります。
全体的にはよく似た形状です。

底面
底面の形状は両者の違いが明確です。
VELZA (400-MAWB220)は卵型に近く凹凸がほとんどありません。
MX Master 3Sは直線が多くどちらかといえば角ばった形状で、凹凸があるのが特徴です。

VELZA 400-MAWB220の使用感
ホールド感・握り心地
サンワサプライ VELZA (400-MAWB220)は、親指付け根のふくらみが大きく、薬指用の段差がることで、指のポジショニングがごく自然に定まります。
特にかぶせ持ちやつかみ持ちといったマウスを深く握る人にはしっくりくると感じます。
私はマウスを浅く握るつまみ持ちに近いのですが、VELZA (400-MAWB220)は指のポジショニングが自然と定まるせいか、気がつけば普段よりも深く握っています。
ホールド感・握り心地は良く、高評価です。
クリック感
クリック感は、正直に言えばもうひと頑張り欲しいところ。
特に左クリックのバネ感が強く、音も僅かにカコカコと鳴ります。
5,000円以下のマウスであれば許容範囲ですが、7,980円のマウスとしてはやや不満が残ります。
進むボタン・戻るボタン、デスクトップボタンも静音で要点は抑えているのですが、クリックはもう少し頑張って欲しいというのが正直な評価です。
スクロールホイール
スクロールホイールはアルミ製で質感も良く、見た目は高く評価できます。
通常スクロール時の引っ掛かりはとても軽く、力感なく回せるのは評価できます。
逆にこの軽い回転は好き嫌いが分れるポイントで、慣れるまでは1行スクロールの時に行き過ぎてしまうこともしばしばありました。
高速スクロールは機能面では不満はありません。
不満はありませんが、相変わらずトゥーンという音がして400-MAWBT207やMA-WBIRS635BKからの進歩は見られません。
価格も徐々に上がっているので、マウスの形状だけではなく性能面の向上も望みたいところです。
サイドホイール
サンワサプライ VELZA (400-MAWB220)のサイドホイールはアルミ製のようで、見た目の質感は良いです。
見た目に反して操作感が軽いのでガッカリ感は大きいです。
少しだけスクロールする分には気になりませんが、大きくスクロールしようとすると安っぽい摩擦音がテンションを下げます。
接続先の切替ボタンも微妙に邪魔になるのが気になります。
課題と問題点
サンワサプライ VELZA (400-MAWB220)のメインとも言える機能の横スクロールですが、画像編集ソフトのAffinity Photo、Affinity Photo 2、GIMPおよびAdobe Photo Express(旧Photoshop Express)では動作しませんでした。
同じソフトウェアを使用するMA-WBIRS635BKを同じ症状です。
強く改善を望むポイントです。
なおExcelやGoogleスプレッドシート、ブラウジングでは機能します。
VELZA 400-MAWB220の評価
総評
サンワサプライ VELZA (400-MAWB220)は、MX Master 3Sによく似たマウスで価格は7,980円です。
マウスとしてはやや高価ですが、MX Master 3Sと同等の操作感・機能であればコスパお化けマウスになりうる存在、いやなり得た存在でした。
残念ながら価格なりと評価をせざる得ない結果となり、むしろ割高とも言えます。
指のポジショニングが自然と定まるデザインで握り心地が良く、スクロールホイールの質感も良くデザインは高評価です。
その一方で残念な点が多いのも事実。
高速スクロールの時のトゥーンという独特な音、画像編集ソフトで横スクロールが動作しない点はMA-WBIRS635BKからの改善が見られません。
さらにサイドホイールの操作感が軽すぎること、大きく回した時の摩擦音の安っぽさは残念です。
接続先切替ボタンの位置も微妙に邪魔でサイドホイールの操作性を損なっています。
7,980円でVELZA (400-MAWB220)を購入するのであれば、MX Master 3S Bluetooth Editionを購入した方が満足度は高いです。
MX Master 3Sの価格がネックであれば、サンワサプライの400-MAWBT207が4,980円で購入できるのでおすすめです。
おすすめ度
| 商品名 | Weikav Stars21 |
|---|---|
| おすすめ度 | |
| 一言コメント | 5,000円以下なら妥協できるけど・・・ |





