Amazon初売りセールでFX-AUDIO- D302J++を購入したのでレビューしたいと思います。
購入目的はパソコンからの音声出力です。
パソコンからの音声出力は、「USB接続の真空管プリアンプ+パワーアンプ+スピーカー(JBL)」と「3.5mmジャック接続のパワーアンプ+スピーカー(ケンウッド)」の2系統を設置していました。
「プリアンプ+パワーアンプ」の構成は電源が2つ必要で、当然ですが双方の電源を入れないといけません。
音質は気に入っていたのですが、そのうちに面倒になり段々と使用しなくなりました。
一方のパワーアンプ単体の構成は使い勝手は良いものの、3.5mmジャック接続で音質がイマイチ。
そこで思い切って環境を再構築することにしました。
お気に入りのスピーカー「JBL control 1 plus」が接続でき、イヤホンジャックを備え、USB接続できる音質が良いDACと言うのが条件です。
- スピーカー出力である(パッシブスピーカー接続)
- イヤホン出力がある
- USB接続ができる
- 音質が良い
この条件にマッチしたのが、FX-AUDIO- D302J++でした。
FX-AUDIO- D302J++ の外観
私が購入したのはシルバーモデルです。
前面はヘアライン加工がされていて高級感があります。
FX-AUDIO-製品のデザインを踏襲しています。
ボディは黒色で、ブラックモデルと共通のようです。
前面パネルはシルバー、ボディは黒色というのもFX-AUDIO-の製品には多い仕様です。
他のメーカーの製品だと前面パネルとボディは同じ色のものが多いので、合わせて使う人は注意してください。
FX-AUDIO- D302J++の背面です。
左端から入力系統が続き、順にUSB Tytpe-B入力、光デジタル(SPDIF)入力、同軸デジタル(COAXIAL)入力、RCA入力です。
右端に電源入力がありますが、少し斜めになっています。
個体差だとは思いますが、この精度の悪さは少し残念です。
出力はスピーカー出力のみ。
バナナプラグターミナルになっていますが、キャップを回すとケーブル接続用の穴が出てくるのでケーブルを直接接続することもできます。
FX-AUDIO- D302J++ の仕様
FX-AUDIO- D302J++は、デジタル入力が最大24bit 192kHzのハイレゾ音源に対応しています。
前モデルの「D302J+」もハイレゾ対応だったのですが、USB入力だけ最大24bit/96kHzの仕様でした。
パソコンと光デジタルで接続するのであれば、前モデル「D302J+」で十分です。
FX-AUDIO- D302J++の仕様をまとめました。
入力 | アナログ | ステレオRCA端子 |
デジタル ※最大24bit 192kHz | USB TypeB端子 光デジタル音声入力(角型) 同軸デジタル音声入力 | |
出力 | 3.5mmステレオミニジャック ステレオスピーカー出力 | |
最大出力 | 最大15W×2ch | |
IC | パワーアンプ | STMicroelectronics製 STA369BW |
USBレシーバー | SAVITECH製 BRAVO-HD SA9123L | |
オーディオレシーバー | Cirrus Logic製 CS8422 | |
ADC | Texas Instruments製 Burr-Brown PCM1808 | |
ヘッドフォン回路オペアンプ | Texas Instruments製 NE5532 | |
電源 | 入力仕様 | DC12V ※電源容量2A以上 |
コネクター | 外径5.5mm 内径2.1mm ※センタープラス仕様 | |
機能 | 入力切替 トーンコントロール ミュート |
スピーカー出力、イヤホン出力、USB接続を備えるDACは意外に少ないです。
FX-AUDIO- D302J++ の同梱品
FX-AUDIO- D302J++の同梱品は1枚のマニュアルのみでACアダプターもUSBケーブルも同梱されないので注意してください。
FX-AUDIO- D302J++ におすすめのACアダプターとUSBケーブル
ACアダプターは「DC12V、2A以上、外径5.5mm、内径2.1mm、センタープラス」の仕様でPSEマークがついているものが良いです。
仕様があっていれば何を使っても問題ありませんが、PSEマークがないものはそもそも日本国内での販売が認められていません。
心配であれば販売元のNFJで売っているものを購入するのがおすすめです。
USBケーブルはType A – Type Bのケーブルです。
Type Bのケーブルはあまり使われなくなっているので、購入するならエレコム製のAV用ケーブルがおすすめです。
FX-AUDIO- D302J++ の音質
結論からお伝えすると私個人としては満足しています。
JBL control 1 plusを鳴らすにはパワー不足でしょと言われそうですが、大音量で聞く環境ではないので納得しています。
音質そのものはスピーカーなどの環境によって大きく変わる上に、個人の好みもあるので簡潔にまとめます。
なお音の調整はせず、ダイレクトモードで出力した感想です。
- 低音をしっかり鳴らす。
- 高音はややシャリシャリ。
- 女性ボーカルも男性ボーカルも聞きやすい。
スピーカーからの音はJBL control 1 plusの特徴と一致します。
スピーカー出力からの音質は素直でクリアと言えます。
- 低音~中音~高音をそつなく鳴らす。
- 低音はやや物足りなさを感じる。
- 高音はクリアで女性ボーカルが聞きやすい。
ヘッドフォンからの音もAKG K240 MKIIらしいフラットな音でした。
同様にヘッドフォン出力からの音質は素直でクリアと言えます。
総じてクリアで素直な音だと思います。
悪く言えば普通で特徴がないということですが、色付けはトーンコントロールでできるので十分です。
FX-AUDIO- D302J++ のトーンコントロール
FX-AUDIO- D302J++にはノブ(つまみ)が1つしかないので、トーンコントロールはモードを切り替えて行います。
モードの切り替えは右端のボリュームコントロールのノブを押し込みます。
1回押し込むと「BASS」が点灯するので、点灯した状態でノブを回して低音域を調整します。
2回押し込むと「TRE」が点灯するので、同様にノブを回して高音域を調整します。
「BASS」「TRE」「VOL」が3つとも点灯した状態がトーンモードです。
「MUTE」ボタンを2秒長押しするとダイレクトモードに切り替わます。
ダイレクトモードでは「VOL」のみが点灯します。
FX-AUDIO- D302J++ のその他の操作方法
FX-AUDIO- D302J++ の操作方法を簡単にまとめます。
前面パネルの左端の「POWER」ボタンが電源ボタンです。
続いて入力ソースを切り替える「SELECT」ボタンがあります。
残念ながらヘッドフォンの切り替えはプラグの抜き挿しです。
ボタンで切り替えられるとヘッドフォンを挿しっぱなしにできるので惜しいです。
「MUTE」ボタンはミュート、2秒長押しでダイレクトモードとトーンモードの切り替えです。
FX-AUDIO- D302J++ のまとめ
FX-AUDIO- D302J++ のおすすめ度
商品名 | FX-AUDIO- D302J++ |
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おすすめ度 | |
使用期間 | 2025年1月~ 0ヶ月(使用中) ※ 2025年1月9日時点 |