アルミフレームを採用した75%レイアウトキーボードのYUNZII AL75 PROをレビューします。
YUNZIIは中国のキーボードメーカーで、スタンダードなYZシリーズ、スケルトンモデルのXシリーズやラピッドトリガーのRTシリーズ、タイプライターのようなキーボードまで豊富なラインナップが特徴です。
今回レビューするYUNZII AL75 PROはアルミフレームを採用したALシリーズで、ほかにAL66、AL68、AL71、AL75、AL80、AL98と多数のモデルがあります。
レイアウト違いでモデルが多いのもYUNZIIの特徴の1つです。
2026年4月時点ではYUNZII AL75 PROの入手性は良くないのですが、おおよそ1万~1.5万円で購入できるアルミフレームのキーボードということで紹介します。
中古では7,000円~約1万円が相場のようです。
アルミフレームのキーボードでは打鍵音が絶賛されているWOBKEY Rainy 75がありますが、約半額で購入できるYUNZII AL75 PROの打鍵音・打鍵感を確かめてみます。
レビューしているのはYUNZII AL75 PROのシルバー、キースイッチはYUNZII Cocoa Cream V2 Linear Switchのモデルです。

YUNZII AL75 PRO 概要
仕様
| カラー | シルバー ブラック |
|---|---|
| キースイッチ(軸) | Gateron Zero Linear Switch YUNZII Cocoa Cream V2 Linear Switch YUNZII Blue Gray Tactile Switch |
| ラピッドトリガー | 非対応 |
| バックライト | RGB |
| 接続方法 | USB有線 / 2.4GHz無線 / Bluetooth |
| バッテリー | 6000mAh |
| サイズ | 314.5mm×137.7mm×38.2mm |
| 重量 | 1,378g ※実測値 |
| レイアウト | ANSI(英語配列) |
| キー数 | 80キー |
| キーキャップ | ダブルショットPBT Cherryプロファイル |
| キーマップApp | 専用アプリケーション QMK |
カラーバリエーションはブラックとシルバーの2色で、キースイッチは2種類のリニア軸と1種類のタクタイル軸があります。
重量は約1.3kgとアルミフレームのキーボードとしては比較的軽量ですが、プラスチック・樹脂製のキーボードと比較するとずっしりとしています。
キースイッチ
| キースイッチ | タイプ | 押下圧 | プリトラベル | トータルトラベル |
|---|---|---|---|---|
| Gateron Zero Linear Switch | リニア | 45gF | 2.0mm (±0.6mm) | 3.3mm |
| YUNZII Cocoa Cream V2 Linear Switch | リニア | 50gF (±10gF) | 2.0mm (±0.5mm) | 3.30mm |
| YUNZII Blue Gray Tactile Switch | タクタイル | 37gF (±5gF) | 2.3mm (±0.3mm) | 2.0mm (±0.6mm) |
キースイッチはリニア軸が2種類、タクタイル軸が1種類のバリエーションです。
Gateron Zero Linear SwitchもYUNZII用のキースイッチなのですべてオリジナルのキースイッチです。
私は押下圧が50gF(±10gF)とやや重めのYUNZII Cocoa Cream V2 Linear Switchをチョイスしました。
キースイッチ単体はAliExpressのYUNZII KEYBOARD Storeで購入可能です。
YUNZII AL75 PROのパッケージ&付属品
パッケージ
パッケージはホワイトグレー基調で箔押しされたロゴが目立ちます。
中箱はブラックでクールな印象です。

裏面にはFull CNC Aluminum Keyboardと記載がありアルミ製であることをアピールしています。

付属品
付属品はマニュアルとアクセサリーをまとめた小箱です。
マニュアルは日本語の記載もしっかりあります。

小箱には、USBケーブル、予備のキースイッチ、引き抜き工具と交換用のキーキャップが2色入っていました。
アクセントカラーのキーキャップが2色入っているのは珍しいです。
アクセントカラーが水色だとかわいらしい雰囲気ですが、青にすると爽やかな雰囲気、グレーにすると落ち着いた雰囲気に変わります。

これらとは別にキーボード本体にワイヤレスレシーバーがあらかじめ格納されています。
YUNZII AL75 PRO 本体
正面
シルバーモデルを正面から見ると金属の質感が前面に出てきて高級感があります。
水色のキーキャップだとかわいらしいカラーリングになります。

フレーム部分を拡大して見たところです。
金属らしい質感です。

右下には金属製のパネルがあり、パネルを開けるとワイヤレスレシーバーが格納されています。
パネルはマグネット式でしっかりとくっついています。

バックライト
写真はバックライトを点灯した状態で、部屋の照明を落として撮影しています。
明るい部屋ではバックライトの恩恵はあまり得られません。
特にYUNZII Cocoa Cream V2 Linear Switchは本体色が茶色で、LEDの光を反射させるディフューザーも付いていません。
本体色がシルバーでプレートも乳白色なのであまり光が反射せず、バックライトの効果は限定的です。

キー配列
スペースキーの左側は75%レイアウトではごく一般的な配列です。
WindowsキーはSuperと表記されていてMacでの使用も考えられています。
なおOptionキーやCommandキーのキーキャップは付属しません。

スペースキーの右側は1.25UサイズのFnキーとCtrlキーの2つ。

特殊キーはENDキーとHomeキーが省略されています。

底面
底面には鏡面仕上げのプレートがあります。
AL75 PROと鏡面プレートのないAL75の重量差は約20gなので、ウェイドバーの役割はあまりなくほぼ飾りと言えます。
WOBKEY Rainy 75を意識した装飾です。
プレートには保護フィルムが貼ってあり、その上に技適マークと技適認証番号のシールが張り付けてあります。

背面
背面中央にはUSB Type-Cポートがあり、その両横にMacとWindowsの切替スイッチと接続方式の切替スイッチがあります。

側面
側面はライティング効果がなくシンプルなデザインでです。

キーキャップ
キーキャップは交換用キーキャップを含めて4種類のカラーリングがあります。
文字キーは白地に黒文字、淡い水色には濃紺の文字、グレーと青のキーは白文字の組み合わせです。
いずれもダブルショット(二色形成)のPBTのキーキャップです。

キースイッチ
YUNZII Cocoa Cream V2 Linear Switchはココアと言うよりもコーヒーのような茶色いキースイッチです。
色は茶色でも名前の通りリニア軸です。
スイッチ単体だとカチャッという底打ち音がします。

プレート
プレートは乳白色で、弾力はあまりなく硬いです。
プレートの素材の表記はありませんが、おそらくPC(ポリカーボネート)製です。
LEDは南向き(キースイッチの下側)です。

プレートを押し込んでみるとややへこむ程度でガスケットマウントの沈み込みも浅いです。
コトコト音が出やすい硬質な作りになっています。

YUNZII AL75 PROのタイピング感
PCにYUNZII AL75 PROを接続してタイピングしてみます。
YUNZII Cocoa Cream V2 Linear Switchの押下圧は50gF(±10gF)とやや重め。
実際にタイピングしてみても標準的な赤軸の45gFよりも重く感じます。
底打ち感は硬く、キーが重い分だけ底打ちまでに力が抜けますが、それを差し引いても硬く感じます。
底打ちが硬いので底打ち音は大きめで低いコトコト系の音です。
コトコトよりもゴトゴトと表現した方が近いです。
アルミ製なのでデスクからの反響音はありませんが、そもそものキースイッチの音とその反響音が大きく、WOBKEY Rainy 75と比べると音は一段階大きく、一段階低いです。
特徴的なのは、指がキーに触れた時にわずかにポコッと音がすること。
やや軸ブレがあり、その反動音がポコポコと鳴ります。
指を滑らせるように上下にスライドするとポコポコ音が鳴りやすいです。
軸ブレは僅かなのでタイピングには影響はありません。
シンプルなコトコト音が好きな人にはうるさく感じるかもしれませんが、ポコポコ音が好きな人にはたまらないと思います。
キー配置の変更
キーキャップ
アクセントカラー変更用のキーキャップは付属していますが、HomeキーやENDキーは付属していません。
キー配置・キーマッピングを変更する際は別途キーキャップが必要です。
印字が異なっていても良いのであればこの限りではありませんが。
付属のキーキャップはCherryプロファイルですが、もちろん他のプロファイルのキーキャップにも交換可能です。
バックライトのLEDは南向きなので、キートップの印字が透過するタイプのキーキャップはきれいに光らないです。
キーマップアプリケーション
キーマップアプリケーションはインストール型の専用アプリと、オンラインのQMKに対応しています。
アプリのインストールが不要、ドライバレスで使用できるQMKの方が手軽さと言う点では軍配が上がります。
キーの変更やマクロはなどの設定情報はキーボード本体に記憶されます。

YUNZII AL75 PROのまとめ
YUNZII AL75 PROはアルミフレームを採用した重厚感のあるキーボードです。
シルバーモデルは金属の質感が強めで高級感もあります。
重量は約1.3kgで、同じアルミフレームのWOBKEY Rainy 75の2kgと比べると軽量ですが、底打ち音はゴトゴトと表現した方が近い、硬く低い音です。
雨音で表現するなら大粒の雨粒が叩きつけるような音です。
そしてもう1つの音が僅かな軸ブレから生じるポコポコ音。
指がキーに触れた時、特にスライドするようにキーに触れるとポコポコと音が生じます。
ポコポコとゴトゴトの2つの音が鳴るので騒がしいと感じる人もいれば、ポコポコがたまらないと感じる人もいると思います。
完全に好みの問題ですね。
WOBKEY Rainy 75と同じ系統のコトコトを期待すると後悔します。
YUNZII AL75 PROはポコポコ系のコトコト音が好きな人に刺さるキーボードです。
YUNZII AL75 PROのおすすめ度
| 商品名 | YUNZII AL75 PRO |
|---|---|
| おすすめ度 | |
| 使用期間 | 2026年3月~ 1か月(使用中) ※ 2026年4月10日時点 |





