本記事では10.1インチタブレットのFPD CP10-J1をレビューします。
FPD CP10-J1は、解像度がHD(1280×800)、SoCがUNISOC T616、メモリ容量が4GB、ストレージ容量(ROM)が64GBのエントリーモデルに位置するAndroidタブレットです。
エントリーモデルのAndroidタブレットは多くのメーカーが参入する激戦区。
スペックの差はあれど、約1万円~2万円くらいのモデルが多数ある中の1台です。
私はこのエントリーモデルに位置するタブレットのXiaomi Redmi Pad SE 8.7(4GB+64GB)と、Amazon Fire HD 10(11世代・2021年モデル)を動画視聴専用のタブレットとして使用しています。
というのも、動画視聴専用のタブレットがあるとながら作業に便利だからです。
パソコンをしつつBGM代わりにタブレットでYoutubeを流したり、動画を再生しながらスマホで別のことをしたりしています。
今回、Fire HD 10(2021)の買い替えを検討していたところ、FPDからお声がけいただきFPD CP10-J1を提供いただきました。
なおレビュー内容は一任されおり忖度なしの内容です。
結論からお伝えすると、このFPD CP10-J1はスピーカーやカメラ、各種ボタン類が横向きで使うこと前提として配置されており、動画視聴用タブレットとしておすすめです。
特に古いFire HDを使用している人は買い替えするのにおすすめです。
それでは実際にFPD CP10-J1をレビューしていきます。

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FPDとは?
まずFPDについて簡単にまとめます。
FPDのWebサイトには、「FPDは、康冠科技(SZ.001308)の全額出資子会社である深圳市福比特智能显示有限公司によって創設されたブランド」とあります。
康冠科技は低価格液晶モニターで有名なKTCのことで、FPDはKTCの子会社にあたります。
しっかりとしたバックボーンのあるメーカーです。
FPD CP10-J1の特徴と使用・スペック
特徴
UNISOC T616
FPD CP10-J1の特徴を解説を交えつつ見ていきます。
SoCは8コアのUNISOC T616です。
あまり馴染みのない名前かもしれませんが、エントリーモデルのAndroidタブレットでは多く採用されているSoCです。
Xiaomiの Redmi Pad SEに採用されているMediaTek Helio G85と競合するSoCです。
2021年後半のモデルで、Antutuベンチマーク(V9)のスコアは約24万〜25万点前後。
3Dゲームなどの重いアプリには向かず、2Dの軽いカジュアルゲームや動画再生、ブラウジングなど負荷の軽いアプリ向けです。
メモリ4GB ストレージ容量64GB
FPD CP10-J1はメモリ容量が4GB、ストレージ容量が64GBです。
必要最低限のスペックですが、メモリは仮想メモリに対応していて最大16GBまで拡張できます。
その分だけストレージ容量は減って実用は52GBとなりますが、ストレージ容量はmicroSDカードを使用することで512GBまで拡張が可能です。
主な用途が動画視聴であれば、ストリーミングで試聴するのでストレージ容量はさほど気になりません。
Widevine L1
エントリーモデルのAndroidタブレットでよく見かける「Widevine L1」という表記。
Googleの動画の著作権保護機能(DRM)である「Widevine」のランクで、L1は最高レベルのセキュリティです。
重要なのはWidevine L1であれば、NetflixやAmazon Primeビデオなどの有料動画配信サービスをFHD(1920×1080)や4Kで再生できることです。
L2だと540p(HDの半分)までの再生、L3だと480pまでという制限が付きます。
つまり、FPD CP10-J1の解像度(1280×800)に適した画質で再生できます。
FPD CP10-J1がWidevine L1に対応している点も、動画視聴用におすすめする理由です。
仕様・スペック
| サイズ | 横242mm×高さ160mm×厚さ8.5mm ※実測値 |
|---|---|
| 重量 | 459g ※実測値 |
| ディスプレイサイズ | 10.1インチ IPSディスプレイ |
| 解像度 | 1280×800 |
| SoC | UNISOC T616 (8コア) |
| メモリ容量 | 4GB (仮想メモリ対応、最大16GB拡張) |
| ストレージ容量 | 64GB(microSD対応、最大512GB拡張) |
| Bluetoothバージョン | 5.0 |
| Bluetoothコーデック | SBC、AAC、LDAC ※開発者向けオプションで確認 |
| その他 | Widevine L1対応 |
| PD18W(9V/2A)急速充電対応 | |
| GPS(Beidou / Galileo / GLONASS / A-GPS) | |
| 顔認証 |
FPD CP10-J1はエントリークラスのタブレットながらも、Widevine L1対応、GPS対応、顔認証搭載と要点を押さえた仕様になっています。
BluetoothコーデックもSBCとAACに加え、LDACにも対応していました。

FPD CP10-J1のパッケージ・付属品
パッケージ
パッケージは白基調の非常にシンプルなデザインです。

よく見るとアプリの表記が日本語で、パッケージにも日本語のメッセージが記載されています。
日本市場専用のパッケージであることが分かります。

付属品
FPD CP10-J1の付属品はマニュアル、充電用USBケーブルとSIMピンとシンプルです。
USBケーブルは両端がType-Cのタイプです。

マニュアルは日本語専用で、パッケージも含めて日本市場用にしっかりとローカライズされています。
日本市場での本気度がうかがい知れます。

FPD CP10-J1 本体
背面
FPD CP10-J1の本体を見ていきます。
まずは背面ですが、ロゴの向きから横向きでの使用が基本となっていることがわかります。
金属のような見た目ですが素材はプラスチック系です。
写真からもわかるように安っぽさはなく、むしろ質感は上々でデザインも良いです。
なお背面にはしっかりと保護フィルムが貼られていましたが剥がした状態で撮影しています。

技適マークと認証番号もしっかりとあり、日本国内での使用に問題はありません。

下面
インカメラが上側になるように持つとスピーカーは下面に位置します。
音質は標準レベルで、最大音量でも音割れせずに声もしっかりと聞き取れます。

上面
上面にはmicroSDカードスロットがあるのみです。

トレーはSIMカード部分が埋められています。
部品を共通化してコストカットしていることが分かります。

左側面
スピーカーが下部になるように持つと、ボタンと端子は左側面に位置します。
上からイヤホンジャック、電源ボタン、音量ボタンの+と-、それからType-Cポートと並びます。
電源ボタンはわずかにカタカタと遊びがありますが、使用に際して不具合はありませんでした。

右側面
右側面にはボタン類はありません。

FPD CP10-J1の使用感
初期状態
FPD CP10-J1の初期状態です。
RAMの仮想メモリは12GBで設定されています。

仮想メモリは8GB、12GB、なしから選べます。

プリインストールアプリ(インストール済みのアプリ)はAndroid(Google)のアプリのみです。
エントリーモデルのスマホやタブレットでたまに見かけるFMラジオアプリが入っています。

FMラジオはイヤホンをアンテナにして使用するタイプで、インターネット環境なしでも使用可能です。
上限は108.0MHzでワイドFMにも対応しており、ニッポン放送(93.0MHz)も受信できました。

Antutuベンチマーク
FPD CP10-J1の性能を評価するにあたり、Antutuベンチマークを計測してみました。
Antutuのバージョンは11.1.3でLite版を使用しています。
なお比較用に、Xiaomi Redmi Pad SE 8.7(4GB+64GB)とAmazon Fire HD 10(11世代・2021年モデル)も計測しています。
スペック的にわずかに差はあるものの、比較的近しいタブレットです。
| FPD CP10-J1 | Redmi Pad SE 8.7 | Fire HD 10(2021) | |
|---|---|---|---|
| SoC | UNISOC T616 Cortex-A75 (2.0GHz)×2 Cortex-A55 (1.8GHz)×6 | MediaTek Helio G85 Cortex-A75 (2.0GHz)×2 Cortex-A55 (1.8GHz)×6 | MediaTek MT8183 Cortex-A73 (2.0GHz)×4 Cortex-A53 (2.0GHz)×4 |
| GPU | ARM Mali-G57 MP1 | ARM Mali-G52 MP2 | Arm Mali-G72 MP3 |
| メモリ | 4GB(+12GB) | 4GB(+4GB) | 3GB |
| 解像度 | 1280×800 | 1280×800 | 1280×800 |
Antutuベンチマーク(11.1.3)の結果はこちら。
Fire HD 10(2021)は何回実施しても途中で固まってしまったのでスコアはありません。
FPD CP10-J1とほぼ同スペックのRedmi Pad SE 8.7をやや上回る結果となりました。
| FPD CP10-J1 | Redmi Pad SE 8.7 | Fire HD 10(2021) | |
|---|---|---|---|
| 総合 | 367,711 | 351,343 | - |
| CPU | 150,036 | 146,730 | - |
| GPU | 18,046 | 26,932 | - |
| MEM | 91,126 | 78,896 | - |
| UX | 108,503 | 98,785 | - |
GPUのスコア以外はFPD CP10-J1が上回りました。
FPD CP10-J1のGPUは世代的には新しいですがシングルコア、Redmi Pad SE 8.7のGPUは2コアなのでコア数の差がスコアにも出ています。
動画視聴用途なので気にする必要はありません。
マルチタスク(複数アプリの起動)に影響するMEMのスコアは、仮想メモリの差が出てFPD CP10-J1に軍配が上がりました。
私はRedmi Pad SE 8.7を動画再生タブレットとして常用しているのですが、スコア的にはFPD CP10-J1も動画再生タブレットとして使用できそうです。

操作感
FPD CP10-J1の操作感、つまりはストレスなく操作できるのかという点ですが、アプリの切替やブラウジングはもちろん、Youtubeの操作・再生などもスムーズに行えます。
アプリを複数立ち上げても、急に動作が重たくなることはありませんでした。
ベンチマークのスコア通り、Redmi Pad SE 8.7と同等の操作感です。
この操作感であれば動画再生用タブレットとしては十分すぎます。
画質
輝度を最大にした状態が以下の写真です。
左からRedmi Pad Se 8.7、FPD CP10-J1、Fire HD 10(2021)の順です。
たまたま三者三様の画質になり、左のRedmi Pad Se 8.7は緑・黄寄り、中央のFPD CP10-J1は青寄り、右のFire HD 10(2021)は赤寄りです。

ちょっと青味が強いと感じたので、設定からコントラストを変更します。
初期値は「自動コントラスト」、ほかに「コントラストの向上」と「標準」があります。

「自動コントラスト」が最も色が淡く、コントラストが弱いです。
「コントラストの向上」はやや青みがあるものの、最もコントラストが強く発色がよいです。
「標準」は両者の間で色は薄めですが、白が最もきれいです。

動画再生
肝心の動画再生ですが、Youtubeの1080p60フレームの動画もコマ落ちすることなくスムーズに再生できました。
もちろんAmazon Primeビデオ、Netflixのいずれも問題なく再生できました。
(著作権があるのでぼかしをいれています。)

動画再生用のタブレットとして十分に使えるので、Fire HD 10(2021)の代わりにデスクで活躍してもらうことになりました。

FPD CP10-J1の評価
総評
FPD CP10-J1はエントリーモデルに位置するタブレットで、動画再生用のタブレットとしておすすめです。
インカメラやスピーカーの位置も横向きで使うことを前提としています。
液晶は青みが強い寒色系の発色で好みが別れると思います。
コントラストの調整である程度は軽減できますが、暖色系が好みの人は留意しておいてください。
性能的にはエントリーモデルながらも、もっさりとした感じはなくアプリの切替もスムーズです。
さすがにヌルヌルとまではいきませんが、操作で不満を感じることはありませんでした。
動画再生では、1080p60フレームのYoutube動画も難なく再生し、Amazon PrimeビデオとNetflixも問題なく再生できます。
あとは価格面。
定価は19,199円の表示ですが、販売チャネルによって微妙に実売価格は異なります。
ポイント込みで見ると約1.5万円~1.6万円で購入できます。
正直に言えば少し割高な印象も受けますが、メモリをはじめとする半導体の値上がりと円安の状況を踏まえると妥当な価格ではないでしょうか。
セールなどでさらに割引きされるようであれば、動画視聴用のタブレットとしておすすめの1台です。
おすすめ度
| 商品名 | FPD CP10-J1 |
|---|---|
| おすすめ度 | |
| 一言コメント | 動画視聴用のタブレットとしておすすめ |
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