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HUION Keydial Remote K40をレビュー:液晶&ダイヤル付き左手デバイス

4.0
HUION Keydial Remote K40をレビュー:液晶&ダイヤル付き左手デバイス ガジェットレビュー
この記事は約13分で読めます。
記事内に広告が含まれています。

本記事ではHUION Keydial Remote K40をレビューしています。
HUION Keydial Remote K40はいわゆる左手デバイスと呼ばれるガジェットで、ペンタブや液タブでイラストを描く時や、動画編集の時に便利なデバイスです。

最大の特徴はダイヤルが2つある点と、液晶が付いている点

私はイラストも動画編集もしないのですが、当サイトで使用している画像の作成・編集は私自身が行っています。
そこでAffinity Photo 2でHUION Keydial Remote K40を使用してみました。
加えてChromeでもショートカットをいくつか登録し使用したところ、マウスとキーボードのショートカットだけでは得られない利便性がありました

利便性を体験したところで、「ぜひ絵を描く人に使って欲しい!」と思い立ち、妻にお願いしてCLIP STUDIO PAINTで使用してもらいました。
HUION Keydial Remote K40CLIP STUDIO PAINTでの使用感をヒアリングしてまとめたので、絵を描く人にも参考にして欲しい記事になっています。

今回レビューに使用した「HUION Keydial Remote K40」はHUIONから提供いただだきましたが、記事の内容に関しては一任いただいてるので忖度なしでレビューしていきます。

HUION Keydial Remote K40の外観。
HUION Keydial Remote K40の外観。

サンプル提供:HUION

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HUION Keydial Remote K40 の概要

仕様

最大の特徴はグループを6つ登録できる機能です。
それぞれのグループでキーに8機能、ダイヤルに2機能を登録することができます。
合計でキーには48機能、ダイヤルにも12機能を割り当てることができます

サイズ幅592m×奥行き1,552mm×高さ224mm
※実測値
重量108g
※実測実測値
接続方式USB
Bluetooth 5.0
キー数8
ダイヤル数2
グループ数6
キー機能登録数48
ダイヤル機能登録数12
保証期間購入日から2年間
サイズと重量は実測値

また最近の左手デバイスらしく、アプリケーションごとに設定をすることができます。
例えばPhotosopCLIP STUDIO PAINTPremiere Proごとに異なるキー割り当てが設定できます

登録できる機能

ダイヤル

デフォルト機能キャンバスの拡大/縮小
キャンバスの回転
ブラシサイズの拡大/縮小
上/下スクロール
カスタムショットカットキー
マウスボタン上下にスクロール+Ctrl / Shift / Alt
※キーは複数選択可
マルチメディア前の曲/次の曲
音調調整
前のフレーム/次のフレーム
Photoshop選択したパラメータの調整
レイヤーの切り替え
ブラシサイズ
ブラシの流れ
ブラシの不透明度
キャンバスの回転
Lightroom選択したスライダーの調整
Premiere Pro前のフレーム/次のフレーム
選択したスライダーの調整
時間の調整
Clip Studio Paintキャンバスの拡大/縮小
キャンバスの回転
TVPaint Animation前のフレーム/次のフレーム
選択したパラメータの調整
レイヤーの切り替え
マルチメディア前の曲
次の曲
再生/一時停止
音量を上げる
音量を下げる
消音中
表示/非表示ドライバー設定の表示/非表示
エクスプレスキーの機能の表示/非表示
実行プログラムプログラム
ファイル
URL

キー

キーボードのキー
テキスト
マウスボタン左ボタン
右ボタン
中央ボタン
ダブルクリック
上にスクロール
下にスクロール
+Ctrl / Shift / Alt / Win
※キーは複数選択可
マルチメディア前の曲
次の曲
再生/一時停止
音量を上げる
音量を下げる
消音中
表示/非表示ドライバー設定の表示/非表示
エクスプレスキーの機能の表示/非表示
実行プログラムプログラム
ファイル
URL

ショートカットやテキストの登録もできるのでゲームでも使用できそうです

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HUION Keydial Remote K40 のパッケージ・付属品

パッケージ

HUION Keydial Remote K40のパッケージはシンプルな白ベースのデザインです。
左上にHUIONのロゴがあしらわれています。

HUION Keydial Remote K40のパッケージ。
HUION Keydial Remote K40のパッケージ。

正面には製品写真と製品名の「Keydial Remote」の文字が、側面には型番の「K40」の文字が見えます。

付属品

パッケージを開けるとハードケースが出てきました。
本体や付属品はケースの中に入っているようです。

HUION Keydial Remote K40のケース。
HUION Keydial Remote K40のケース。

ケースの中には、HUION Keydial Remote K40本体、USBケーブル(Type-A to Type-C)、マニュアルが入っていました

HUION Keydial Remote K40の付属品。
HUION Keydial Remote K40の付属品。
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HUION Keydial Remote K40 本体

正面

HUION Keydial Remote K40の本体を見ていきます。
特徴的なシルバーのダイヤルと液晶が印象的です。
全体的にプラスチック製のパーツで構成されていますが安っぽさは感じません。

HUION Keydial Remote K40の正面。
HUION Keydial Remote K40の正面。

シルバーのダイヤルの内側にある部分も回転します

ダイヤル部分の拡大写真。
ダイヤル部分の拡大写真。

側面

右側面にはUSB Type-Cのポートがあります。

HUION Keydial Remote K40の右側面。
HUION Keydial Remote K40の右側面。

左側面に電源スイッチがあります。

HUION Keydial Remote K40の左側面。
HUION Keydial Remote K40の左側面。

底面

底面の大部分はラバー素材の滑り止めで覆われているので、操作時に本体が動かないように配慮されています。

HUION Keydial Remote K40の底面。
HUION Keydial Remote K40の底面。

拡大すると素材感が良くわかります。
ラバー素材らしく埃が付いてしまっていますがご了承ください。

底面はラバー素材が使用されている。
底面はラバー素材が使用されている。

底面には各種マークも表示されています。
技適マークもあるので安心してBluetooth接続で使用できます

底面の各種マーク。
底面の各種マーク。

シールがやや斜めに張られているのはご愛敬。

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アプリケーションのダウンロード

ダウンロード

HUION Keydial Remote K40を見て期待感が高まったところで、実際に使用するための準備を進めます。
まずは公式サイトからドライバー・アプリケーションをダウンロードします。

製品を検索するか選択してダウンロードします。
HuionKeyboard」というアプリケーションのインストーラーがダウンロードされます

HUIONのダウンロードページ。
HUIONのダウンロードページ。

インストール

ダウンロードしたインストーラーを起動してインストールを進めます。
ユーザー規約を確認してインストールだけです。

インストールの同意画面。
インストールの同意画面。

インストール後、チュートリアルが表示されます。
「次へ」を押して読み進めていきます。

HuionKeyboardのチュートリアル画面。
HuionKeyboardのチュートリアル画面。

チュートリアルが完了すると「接続機器なし」の表示がされました。
USBケーブルでHUION Keydial Remote K40を接続します。

接続機器が見つからない時の画面。
接続機器が見つからない時の画面。

本体が認識されたのでインストールは終了です。

HUION Keydial Remote K40が認識されたところ。
HUION Keydial Remote K40が認識されたところ。

インストール完了までユーザー登録を求められることはありませんでした。
メールアドレスを登録したり少し面倒な作業なのでありがたいです。

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HuionKeyboardの設定

基本設定

さっそく使い始めたいのですが、キーに機能を割り当てていきます
まずは「すべてのプログラム」で適用される共通機能を設定していきます。
各アプリケーションに個別の設定を行った場合は、個別の設定が優先されます

まず「すべてのプログラム」を選択します。

「すべてのプログラム」を選択。
「すべてのプログラム」を選択。

横向きで使いたいので「90°」を選択しました。

HUION Keydial Remote K40の角度を選択。
HUION Keydial Remote K40の角度を選択。

各キーに機能を割り当てていきます。
キーを選択して割り当てていくので直感的に登録できます。
左上のキーに「プリントスクリーン(Alt+PrintScreen)」を登録しました。

キーを選択して機能を登録する。
キーを選択して機能を登録する。

アプリケーションの起動も登録してみました。
「実行プログラム」からプログラムファイルを選択するだけです。
今回は「Chrome」を登録しました。

プログラムの起動も登録できる。
プログラムの起動も登録できる。

Chromeの起動オプションでシークレットウインドウ(–incognito)も登録したかったのですが、引数を登録するとアプリケーションが起動しませんでした。

登録した内容がこちら。

共通設定で割り当てた機能。
共通設定で割り当てた機能。

登録した機能は名前を付けることができます
ショートカットキーではなく機能名で表示できるのでわかりやすです。
日本語も表示できます

Chrome

個別のアプリケーションでの動作も登録できるのでChromeで登録してみます。
「+」のアイコンからChoromeを選択して機能を登録していきます。

アプリケーション毎に機能を登録する。
アプリケーション毎に機能を登録する。

ダイヤル部分を選択して機能を割り当てます。
外側のダイヤルには「スクロール」を、内側のスクロールには「拡大/縮小」を割り当てました。

ダイヤル部分を選択して機能を割り当てる。
ダイヤル部分を選択して機能を割り当てる。

左上のキーに「シークレットウインドウ(Ctrl+Shift+N)」、右上に「デベロッパーツール(Ctrl+Shift+I)」、下の2つのキーに「戻る(Alt+←)」と「進む(Alt+→)」を登録しました。

Chromeに割り当てた機能。
Chromeに割り当てた機能。

ここで気付いたのですが、HUION Keydial Remote K40はマウスのようにも使えるのでプレゼンやセミナーでも使えますね。

Affinity Photo 2

続いてAffinity Photo 2も登録していきます。

外側のダイヤルにはデフォルト設定から「キャンバスの拡大/縮小」を割り当てました。

外側のダイヤルに「キャンバスの拡大/縮小」を割り当てる。
外側のダイヤルに「キャンバスの拡大/縮小」を割り当てる。

内側のスクロールにはデフォルト設定の「キャンバスの回転」を割り当てましたが、機能しませんでした。
そこでカスタムからキャンバスの回転のショートカットキーを登録したところ無事に機能しました

内側のダイヤルはキャンバスの回転のショートカットキーを割り当てた。
内側のダイヤルはキャンバスの回転のショートカットキーを割り当てた。

Affinity Photo 2で登録した内容がこちら。

Affiniyt Photo 2に割り当てた機能。
Affiniyt Photo 2に割り当てた機能。

ダイヤルの拡大・縮小以外はよく使用するショートカットを登録しました。

CLIP STUDIO PAINT

妻に使用してもらい、割り当てた機能を教えてもらいました。

普段はCLIP STUDIO PAINTを液タブ+左手デバイスで操作しています。
今回は左手デバイスをHUION Keydial Remote K40に置き換えてもらいました。

配置は縦置きで使用していました。
割り当てていた機能は次の通りです。

ダイヤル外側キャンバスのスクロール(マウスボタンの「上下にスクロール」を割り当て)
※クリスタ側でもマウスホイールに縦スクロールを設定しておく
ダイヤル内側ブラシサイズの拡大/縮小
キー1(左上のキー)Ctrl+C
キー2Ctrl
キー3Shift
キー4(左下のキー)Ctrl+Z
キー5(右上のキー)Ctrl+V
キー6Space
キー7Delete
キー8(右下のキー)Ctrl+Shift+Z

なるほど、単純に「Ctrl」や「Delete」を登録して使うんですね。

上下スクロールを使用する場合は、CLIP STUDIO PAINT側でもキャンバスを縦スクロールできるように設定しておく必要があります。

CLIP STUDIO PAINT側の縦スクロール設定。
CLIP STUDIO PAINT側の縦スクロール設定。

機能の割り当てとグループ

当たり前ですが、割り当てができる機能はアプリケーション側で実装されている機能、ショートカットキーがあることが大前提になります。
Affinity Photo 2では動作しなかったキャンバスの回転は、ショートカットキーで登録することができました。

PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTでは個別に機能が準備されているので問題なく登録できます

一部アプリケーションは個別に機能が準備されている。
一部アプリケーションは個別に機能が準備されている。

またここまでのレビューでは1グループずつしか登録しませんでしたが、各アプリケーションごとに6グループまで登録することができます

各アプリケーションごとに6グループまで登録することができる。
各アプリケーションごとに6グループまで登録することができる。

設定の保存先

設定は本体ではなくパソコン側(HuionKeyboard)にされます。
持ち運んで異なるパソコンで使用する時は各パソコンで設定しておく必要があります。
設定ファイルのアウトポート・インポート機能はきちんと付いているので手間はかかりません。

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HUION Keydial Remote K40 の使い心地

良かった点

Chrome / Affinity Photo 2

HUION Keydial Remote K40を実際に使用して良かった点は、複雑なショートカットを登録しておいてすぐに使える点です。

例えばChromeのシークレットウィンドウは「Ctrl+Shift+N」ですが、メニューから起動していました。
いちいちショートカットを覚えなくてもよく、さらに液晶付きなのでひと目でわかるのはとても便利だと感じました。

次にAffinity Photo 2で使用した「キャンバスの拡大/縮小」です。
Affinity Photo 2は「Ctrl+スクロール」で拡大・縮小が行えるのですが、拡大率や縮小率が中途半端になることが多々ありました。
ダイヤルで拡大・縮小を行うと100%、75%、25%のように切りの良い数字で変更され、ストレスなく作業できました
これだけでも作業効率が改善しました。

CLIP STUDIO PAINT

妻からヒアリングした内容をまとめました。

  1. ダイヤルが2つあるのは便利
  2. キーを同時押しすると、後から押したキーが押された状態のままになるので改善して欲しい
  3. 押されたままの状態は同じキーを押すとなおる

気になったのはキーを同時押しした時の挙動です。
バグのような気もするのでアップデートで解消することを期待します。

残念な点

1点目はアプリケーションの登録で引数を含めると起動しなかった点。
この使い方はニーズは低いと思いますが、個人的には今後のアップデートに期待したいです。

2点目はアプリケーションやグループを切り替えた時に液晶の切替がやや遅い点。
アプリケーションやグループを切り替えると下記の写真のように一度グループ名が表示され、その後にキーの内容が表示されるので遅いと感じてしまいます。

アプリケーションやグループを切り替えた時の表示。
アプリケーションやグループを切り替えた時の表示。

実はグループ名の表示の時点でも機能は使えるのですが、もう少し液晶の切替が早いと良いです。

3点目はキーを同時押ししたおきに、後から押したキーが押されたままの状態になる点。
これはアップデートで解消されることを強く望みます。

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HUION Keydial Remote K40 のまとめ

HUION Keydial Remote K40はダイヤルが2つ、キー数が8つあり、さらにグループ数が6つあるので最大60機能を割り当てることができる左手デバイスです

登録した機能をシールで区別することが多い左手デバイスにあって、液晶で機能を表示するというギミックも搭載しています。

登録できる機能も多岐にわたり、イラスト作成での使用、プレゼンやセミナーでの使用、ゲームでも使用できるマルチな左手デバイスに仕上がっていました

私が使用しても作業効率が上がったので、多数のショートカットを使用する人や、何度もツールを切り替える人が使えば、作業効率が格段に上がります

すでに左手ツールを使用して絵を描く人にとっても、ダイヤル数が増えることで得られるメリットが大きいことがわかりました。
ダイヤル数が足りないと困っている人はぜひ使用してみてください。

  • ダイヤルが2つある!
  • キー数が8つ、グループ数が6つで、ダイヤルも含めると60機能登録できる!
  • 登録した機能を液晶で表示できる!
  • 多彩な機能をダイヤル・キーに割り当てることができる!
  • アプリケーションの登録で引数が認識されない
  • 機能の割り当てが大変なのでプリセットが欲しい
  • 液晶の表示の切り替えがやや遅い
  • 同時押しすると後から押したキーが押されたままの状態になる
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HUION Keydial Remote K40 のおすすめ度

商品名HUION Keydial Remote K40
おすすめ度
4.0
使用期間2025年9月~ 0.5ヶ月(使用中)
※ 2025年9月7日時点
この記事を書いた人
おっさん

妻と猫2匹と暮らす会社員のおっさん。
元・楽天市場の中の人。
楽天・Amazon歴は20年以上。
年間200件を越す注文の中から、買って良かったガジェットや猫用品を中心にレビューしています。
ネットショッピングでお得に買う方法や、商品を見極める眼力には自信があります。
Google広告やアナリティクス認定資格 等の資格を多数保有。

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