MX Master 3Sや4によく似たマウスがProtoArcからも発売されました。
ProtoArc EM25です。
ProtoArcはロジクールのM575にそっくりなトラックボール「EM04」も販売しており、今回はMX Masterによく似たマウス「ProtoArc EM25」です。
ProtoArc EM04はM575に似ているだけではなく、充電式にしたり静音クリックにしたりと改善も見られたのでProtoArc EM25の期待も高まります。
私はサイドホイール付きのマウスが大好きでMX Master 4はもちろん、サンワサプライのVELZA(400-MAWB220)やKeychron M6など多数のマウスを所持しています。
VELZAは画像編集ソフトで横スクロールができない、Keychron M6はクリック音がする&高速スクロールと通常スクロールの切替がぎこちないといった欠点もちらほらあり、真のジェネリックMX Master(低価格なMX Master代替品)には出会えていません。
本記事ではProtoArc EM25がMX Masterの代替になり得るのかレビューしていきます。
レビューに使用したProtoArc EM25はProtoArcから提供いただいています。

ProtoArcとは?
ProtoArcはJoey He氏が2021年にアメリカのテキサス州で設立した会社です。
同氏が手首の痛みや腰痛に悩まされたことをきっかけに、人間工学に基づいた製品で健康的な環境に改善させることを目的としています。
日本においては、2023年頃からトラックボールで知られるようになり、その後エルゴノミクスマウスや折りたたみキーボード、クッションやチェア、さらに今回するレビューするEM25と製品のジャンルや種類を拡大しています。
ProtoArcの特徴として、製品は人間工学に基づいていること、大手メーカーの競合モデルに比べて低価格であることが挙げられます。
ProtoArc EM25の仕様・スペック
サイズ・重量
まずはProtoArc EM25のサイズと重量をMX Master 4と比較します。
| 項目 | ProtoArc EM25 | MX Master 4 |
|---|---|---|
| 長さ | 約124mm | 128.15mm |
| 幅 | 約86mm | 88.35mm |
| 高さ | 約50mm | 50.8mm |
| 重量 | 約125g | 150g |
ProtoArc EM25とMX Master 4のサイズはほぼ同じで、形状もよく似ています。
ProtoArc EM25の重量は125g、MX Master 4(150g)と比べると25gほど軽量です。
MX Master 4の重量はデメリットといえるので、軽量であることはProtoArc EM25のメリットと言えます。

仕様・スペック
次にProtoArc EM25のスペックを確認します。
| 項目 | ProtoArc EM25 |
|---|---|
| 接続方式 | Bluetooth 2.4GHzワイヤレス ※マルチペアリング対応 |
| Bluetooth | 記載なし |
| DPI | 1000 / 1600 / 2400 / 3600 / 4800 / 6200 / 8000 |
| ボタン数 | 5ボタン ・左クリック ・右クリック ・ホイールクリック ・戻るボタン ・進むボタン |
| バッテリー | 内蔵バッテリー(500mh) |
| バッテリー持続期間 | 記載なし |
| センサー | 記載なし |
| ユーティリティソフト | Webユーティリティ |
接続方式はBluetooth×2と2.4GHzワイヤレス×1で、マルチペアリングに対応しています。
DPIは最大8000dpi、固定値ですが7段階あり設定値が多めに準備されています。
Bluetooth×2の接続、最大DPIは8000dpiで7段階のDPIと、5,980円のマウスの仕様としては申し分なしです。
またドライバーとユーティリティのインストールは不要で、設定はWebページ上で行うWebユーティリティとなっています。
会社のパソコンなどではインストールが制限されるケースも多々あるので、設定がWebユーティリティである点は評価が高いです。
ProtoArc EM25のパッケージ・付属品
パッケージ
ProtoArc EM25のパッケージは黒ベースのシックなデザインです。
ダンボール素材の箱ですが、黒色にProtoArcのブランドカラーのオレンジが良いアクセントになっています。

付属品
ProtoArc EM25の付属品は色々と入っていました。
パッケージからは、クイックマニュアル、小箱、マウス本体、カード、シルバーの箔押しがされたひと際豪華な封筒が出てきました。

小箱にはマニュアルと充電用のUSBケーブルが入っていました。
マニュアルは多言語タイプで日本語の記載もしっかりとありました。
USBケーブルを束ねるオレンジ色のバンドも付いていて、なかなかなこだわり様です。

封筒からは、ProtoArcと製品の案内、2年保証を案内するシール、メッセージカードが入っていました。
ちなみにメッセージカードのNigelさんは社長ではなくEM25のプロダクトデザイナーです。
『EM25が皆さんと一緒の「経験」をできることを嬉しく思い、経験したことをハッシュタグをつけて共有してくれたら、私も見られるから嬉しい』という内容でした。
ユーザーインタビューをXで募集したりと、ユーザーとの対話を大切にするProtoArcらしいこだわりです。

ProtoArc EM25 本体
上面
ProtoArc EM25本体を見ていきます。
マウス全体の質感はプラスッチック感がありますが、「真っ黒」な見た目で安っぽさはありません。
ラバー加工はされていないので加水分解の心配はありません。
上から見るとサイドホイールがしっかりと露出しているのがわかり、指との接地面積が広いのでサイドホイールを回しやすそうです。
左右クリックは静音タイプでクリック感も上々です。

前面
前から見ると充電用ポートが下部にあります。
スクロールホイールは、オレンジ色のボタンで高速スクロールと通常スクロールを切り替えるタイプです。
オレンジ色のボタンを押し込んでみると、スクロールの切替を物理的に制御していることがわかります。
同じ切替方式のKeychron M6はガシャンとそれなりの音が鳴りますが、ProtoArc EM25の切替はカシャっと聞こえる程度で静かにスムーズに切り替わります。

左側面
左側面にはサイドホイール、その下に進むボタン・戻るボタンがあります。
写真左側にあるボタンは接続先の切替ボタンです。
進む・戻るボタンと接続先の切替ボタンは同じスイッチを使用しているようで、カチカチと音が鳴るタイプです。

サイドホイール付きのマウスでは珍しく、接続先を表示するランプとDPIに応じて色が変化するランプが備わっています。
いずれのランプも初期設定では時間が経つと消灯しますが、DPI表示のランプは常時点灯に設定することもできます。
電源ランプの代わりにも使えるので、これが意外に便利です。

右側面
右側面にはボタン類はありません。

背面
背面にはProtoArcのロゴが印刷されています。
形状はMX Masterによく似ていることが分かります。

底面
マウスソールは4辺に付いていて、電源スイッチとDPI切替スイッチがあります。
私はDPIの切替はほぼしないので誤操作を防げる底面の方が好みです。

底面にはワイヤレスレシーバーの格納スペースもあります。
フタはマグネットで付いていて、右側を押し込むと外れるようになっています。

スクロールホイール
スクロールホイールはおそらくアルミ系の金属素材でできています。
見た目に反してかなり軽量で操作感は軽く、高速スクロールの状態で勢い良く回すと約25秒ほど回り続けました。
ちなみにMX Master 4は10秒ほどです。

サイドホイール
サイドホイールも同じ素材でできていますが、カリカリとひっかりりのあるタイプの回転です。
露出している面が広く、左右に余計なボタンもないのもポイントが高いです。

Webユーティリティ
接続
ProtoArc EM25はマウスでは珍しいWebユーティリティで各種設定を行います。
設定時は2.4Ghz無線(付属のワイヤレスレシーバー)で接続する必要があります。
なお設定内容はマウス側で記憶されるので、異なるパソコンで使用する場合も同じ設定で使用できます。
要はキーボードのVIAと同じ仕組みです。
各種設定
Webユーティリティは日本語訳がやや怪しい箇所はありますが、使用に際しては困ることはありませんでした。
プロフィール(Profile)は5つまで登録でき、設定のインポート・アウトポートも可能です。

ボタンの割り当て変更はもちろん、マクロの登録も行えます。
マウスの接続先に応じて設定内容を切り替えることはできず、すべての接続先で同じ設定を使用することになります。

ProtoArc EM25の使用感
ホールド感・握り心地
ホールド感・握り心地は良いです。
特にマウスをしっかりとホールドするかぶせ持ちの人はしっくりくるはずです。
マウス本体はラバー加工やエンボス加工が施されていないので、手汗のべたつきがやや気になりますが、価格を考えれば許容範囲でしょう。
クリック感
左右クリックは静音クリックでクリック感もなかなか良いです。
押した場所や押し方によってはまれに音が鳴りますが、それでも静音といえる範囲です。
私はレビューをしているので聞き耳を立てるようにクリック音を聞いていましたが、普段使いで気になることはまずないと言えます。
進むボタン・戻るボタンと接続先の切替ボタンはカチカチと音が鳴るタイプ。
個人的には進む・戻るボタンは左右クリックと同じ静音仕様にして欲しいです。
スクロールホイール
スクロールホイールは好き嫌いが分れると思います。
軽量な素材で操作感はとても軽いです。
軽い力で高速スクロールができる反面、止めた時にビタッと止まらずにわずかにスクロールしてしまうことがありました。
通常スクロール時も軽い力で回すことができます。
ただしホイールを物理的に制御しているので、通常スクロール時はカリカリと音が鳴ります。
静音を求める人には通常スクロールは向いていません。
サイドホイール
サイドホイールもスクロールホイールと同じ素材で軽量です。
回転はカリカリと引っかかりがあるタイプですが、音は静かです。
露出面が広く操作性は良いと言えます。
あとは手の大きさやマウスの持ち方との相性で、深く握るかぶせ持ちの人は親指の第一関節を曲げて操作するのでスムーズに回すことができます。

マウスの握りが浅いつかみ持ちやつまみ持ちの人や手が小さい人は親指が伸びた状態になるので、サイドホイールの出っ張りが足りないと感じるかもでしれません。
私は浅い握りなので、もう1mmほどサイドホイールを出っ張らせてほしいと感じました。

Webユーティリティ
Webユーティリティで設定する際は付属のワイヤレスレシーバーで接続する必要はありますが、ドライバーやアプリケーションのインストール不要で各種設定ができるのは便利です。
ワイヤレスレシーバーでの接続はBlutooth接続で使用する私にはひと手間ですが、初回の設定以降は変更をしなかったので気になりませんでした。
何よりアプリケーションが増えない、マウスのユーティリティアプリが常駐しないのは高評価です。
ProtoArc EM25の評価
総評
ProtoArc EM25は、MX Masterシリーズによく似たマウスで価格は5,980円です。
MX Masterシリーズに似たマウスは複数ありますが、価格・性能・操作性のバランスがとても良く、ジェネリックMX Masterとしておすすめできるマウスです。
価格を抑えつつも要点を押さえた仕様とも言えるので、進む・戻るボタンはが静音仕様ではない、スクロールホイールの操作感が軽いなど、気になる点があるのも事実です。
その一方で、物理制御ながらも高速スクロールと通常スクロールの切替、サイドホイールの露出面積が広い、サイドホイール周りにボタンを設置しないなど、基本的な要点はしっかりと押さえています。
接続先とDPIのランプ表示が見える場所にあるのは利便性が高く、DPIランプが電源ランプの代用にもできるように常時点灯できるようにする工夫も盛り込まれています。
繰り返しになりますが、5,980円の価格を考えれば十分に納得のできる性能・操作性です。
MX Masterライクな低価格マウスを求めている人におすすめのマウスです。
おすすめ度
| 商品名 | ProtoAec EM25 |
|---|---|
| おすすめ度 | |
| 一言コメント | この価格帯のジェネリックMX Masterのおすすめ機種 |



